エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.517
2016.09.26 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
HHKBのような極小配列のフルピッチキーボードで、なおかつフリースタイル入力の分離型デザイン、さらにメカニカルスイッチ搭載モデルという稀有な存在。コンパクトキーボードの愛好者にとって、「Barocco」はたまらない要素をいくつも兼ね備えた、極めて魅力的なデバイスだ。小さなボディをさらに分割するというチャレンジにも関わらず、入力時の安定感もまったく申し分なく、キーボードとしての完成度は高い。これを設計・製造した人間もまた、かなりのキーボードマニアであろうことが窺える。
極小サイズの分離型メカニカルにして、マニア垂涎の機能を数多く搭載した「Barocco」。想定売価は執筆時点でまだ未定だが、10月中に国内販売が開始される予定だ |
さらに単一ユニットですべての入力も可能という、自由すぎるカスタマイズ要素にも脱帽。Dvorak・Colemak配列への切り替えも、当初想定していなかっただけに、その驚きは大きかった。レイアウトや機能をはじめ、万人向けとはとても言い難いものの、「こうやったら面白そうだ」とキーボードマニアが考えるギークな要素が凝縮。まさにマニアにとっての夢がつまった1台、10月に迫った発売が待ちきれない。