エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.518
2016.09.29 更新
文:GDM編集部 Tawashi
テストセッションの最後はベンチマーク実行中の消費電力を確認していこう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、「3DMark」「Unigine Heaven DX11 Benchmark」「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」はそれぞれのベンチマーク実行中で最も高い値を記載した。
消費電力(W) |
アイドル時は48.2W。グラフィックスカードへの負荷が上がる「3DMark」では302W、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」時では292Wと、それなりに上昇しているが、いずれも気になるレベルではない。標準搭載される電源ユニットはCooler Master「V750 Semi-Modular」だが、ストレージ系デバイスの追加はもちろん、マルチグラフィックスカード環境へのアップグレードにも十分対応してくれるだろう。
意外にもエルミタレビュー初登場のストームBTO。その第1弾に選択した「Storm Artemis ADVANCE GSZ170」は、生粋の自作派から見ても、明らかにハイエンド志向の強いパーツで構成されている。ただしほぼ同スペックのPCは、数あるプライベートブランドPCやBTOメーカーから容易に見つける事ができるだろう。
とは言え、構成パーツを注意深く確認していくと、ストーム独自のチョイスにより、いくらカスタマイズを駆使しても、決して同じPCは入手できない。それだけオリジナリティの強いPCなのだ。
なんと言っても運営母体であるアイティーシーの後ろ盾は大きい。取り扱いメーカーは自作市場でも人気のブランドが揃い、いち早く新製品が入荷するといった利点もあるだろう。メーカーとの距離が近ければ、技術的な情報の共有もできているはずだ。両者がうまく作用し、ストームの独自性が保たれている。
異色のBTOカスタマーによる新作「Storm Artemis ADVANCE GSZ170」は、自作派しかマネができない、極めて自作PCに近いモデルだった。