エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.518
2016.09.29 更新
文:GDM編集部 Tawashi
Phanteks製PCケースを使ったPCはストームが得意とするところ。今回採用されているのは、ハイエンドモデル「Enthoo EVOLV ATX Tempered Glass Window」だ |
「Storm Artemis ADVANCE GSZ170」の概要を大まかに掴んだところで、BTOのベースとなるPCケースから詳細を確認していこう。
このモデルに採用されているのは、Phanteksの看板シリーズ「Enthoo EVOLV」の最新作「Enthoo EVOLV ATX Tempered Glass Window」。強化ガラスサイドパネルとアルミニウム製外装パネルを装備するE-ATX対応ミドルタワーPCケースで、「Enthoo」の名に恥じないこだわりの内部設計や、DIY水冷搭載を想定した拡張性が特徴だ。
外観はPhanteksらしいシンプルなフラットデザイン。外装パネルに3mm厚のアルミニウムを採用する事で、剛性と安定性が高レベルで両立されている。さらに両サイドパネルには強化ガラスを使用。ハイエンドBTOに最適なPCケースと言えるだろう。
フロントパネル同様、フラットデザインが採用されているトップパネル。左右は斜めにカットされ、トップファン用の通気孔として機能する | ボトム部の前後にはアルミニウム製の「台座」を備え、四隅にあたる部分にはラバータイプの滑り止めが装着されている |
左サイドの裏配線スペース側にも強化ガラスサイドパネルを備える珍しい構造。取り外しは4箇所の手回しネジで行う |
次に内部構造の詳細を解説していこう。標準で搭載されるCore i7-6700の冷却を担当するのは、新興メーカーであるHonBonTec Limitedが手掛けるオールインワン水冷キット「Arctica 120」だ。
ラジエターサイズはW120×D153×H27mmで、高品質ポンプと信頼性の高いFEPチューブを採用。CPU接触部には熱伝導率の高い銅製ベースを組み合わせることで、優れた冷却性能を実現する。冷却ファンは独自ブレード採用の120mm口径で、回転数は600~1,800rpm、風量30~75CFM、ノイズレベル23~32dBA。標準でブルーLEDモデルが搭載されるが、レッドやグリーンモデル(もしくはLEDなし)が選択できる。
ウォーターブロックには正常動作時に点灯するLEDインジケーターを搭載。HonBonTecについては「COMPUTEX TAIPEI 2016」のブースリポートを参照してほしい |
なお、CPUクーラーは他のモデルに変更が可能。ヘッド部を2層構造にした「デュアルチャンバーヘッド」採用のCooler Master製オールインワン水冷キット「MasterLiquid Pro」シリーズをはじめ、サイドフロー型CPUクーラーの「Hyper 103」など、合計11モデル(水冷タイプ8モデル、空冷タイプ3モデル)から選択できる。
なおCPUはCore i7-6700のほか、最上位モデルCore i7-6700K、さらにミドルレンジのCore i5-6600K、Core i5-6600、Core i5-6500、Core i5-6400の中から選択できる。