エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.518
2016.09.29 更新
文:GDM編集部 Tawashi
続いて水冷システムの冷却性能を知るべく、まずはCPUの温度から確認していこう。「CINEBENCH R15」マルチコア計測中の様子をハードウェアモニター「HWmonitor Version 1.2.8.0」で計測した。標準装備品のオールインワン水冷、HonBonTec Limited「HBT Arctica 120」の冷却効果はいかほどだろうか。
【CPU温度】 検証室内温度25℃/湿度48% |
CPU温度をみると、アイドル時(起動後30分間放置)で27℃、ベンチマーク実行中でも61℃で安定し、結果は極めて優秀。水冷クーラーならではの冷却能力を発揮してくれた。これなら、夏場や負荷の高いアプリケーション動作時でも、安心して使う事ができる。
「Storm Artemis ADVANCE GSZ170」の大きなセールスポイントとなるGeForce GTX 1080搭載グラフィックスカードInno3D「iChill GeForce GTX 1080 V2 X3 Edition」。3スロットを占有するトリプルファン仕様のVGAクーラーを採用する大型モデルだが、冷却性能が気になるところ。そこで「3DMark」と「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」ベンチマーク実行時、さらに実シーンを想定し「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」実行時の最高温度を合わせて計測した。
【GPU温度】 検証室内温度25℃/湿度48% |
アイドル時の温度は43℃。「3DMark」実行時で最大70℃、「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」実行時で最大78℃、「FFXIV蒼天」計測時で最大79℃という結果。トリプルファン搭載VGAクーラーの性能を存分に知る事ができた。
冷却性能を確認したあとは、静音性能をチェックする。実使用を想定し、本体より30cm離れた場所にデジタル騒音計を設置。ベンチマーク実行時と「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」実行時のノイズ計測を行った。
【騒音値】(dBA/室内騒音32dBA) |
室内騒音32dBAに対して、アイドル時は35.2dBA。各ベンチマークテストでもアイドル時から2~3dBAしか上昇しない。実際、テスト中に耳をすませてみたものの、アイドル時からの動作音の変化はほとんど判別できないレベルだった。特にWebブラウジングなどの低負荷時、VGAクーラーのファンが停止する「iChill GeForce GTX 1080 V2 X3 Edition」の静音性能は非常にありがたい。