エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.521
2016.10.24 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ここからは外装パッケージから本体を取り出し、外観デザインから検証を開始しよう。今回借り受けたのは2色あるうちのブラックモデル「P7-C1 BG」。リンクスインターナショナルの広報担当者によると、ホワイト「P7-C1 WG」も評判は良いものの、ブラックを選択する人がやや多いようだ。
外観周りで最も象徴的なのは、フロントパネルだ。まずは製品の顔となるこの部分をじっくり観察してみよう。PCケースとしては珍しく、フロントパネルは上下の中央部が張り出した”6角形”で形成。プラスチック製の枠の内部には全面にわたりメッシュパネルが装着され、通気性はいかにも高そうだ。
なおフロントパネルは左右各4本のファスナー(固定ピン)によりシャーシに留められている。取り外し方法は、パネル下部を握って引き剥がすタイプだが、やや固いためシャーシ内部からファスナーのロックを外しておくと作業がしやすい。
外枠から1段セットバックしてメッシュパネルを装着する、斬新なフロントパネルデザイン | |
プラスチック製のファスナーは全部で8本。シャーシ裏面からあらかじめロックを解除しておくと作業がしやすく、破損のトラブルも回避できる |
また、内周に沿ったラインは半透明で、内部にはグルリと一周にわたりLEDストリップが備え付けられていた。これは「P7-C1」最大の特徴と言える「LEDマルチライティング」と呼ばれるイルミネーションギミックだ。ちなみにLEDストリップは、一般的な「5050 RGB 300LED」タイプで、LEDチップは前部で72個だった。
プラスチック製フロントパネル内部には、LEDストリップ(5050 RGB 300LED)が標準で内蔵されている。これについては、この後さらに解説を進めていこう |
フロントパネル内部に仕掛けられたLEDストリップは、「P7-C1」の前面を光で彩る演出が最大の特徴だ。単に発光するだけに留まらず、トップ部に装備された2つのスイッチ操作により、多彩な発光スタイルが選択できるようになっている。
まず「LEDライティングスイッチ(LED Color Switch)」は、スイッチを押す毎に発光色が切り替わる。カラーはホワイト、シアン、ブルー、パープル、レッド、オレンジ、イエロー、グリーンの全8色から選択でき、「順次点灯」も選ぶことができる。さらに「LEDエフェクトスイッチ(LED Mode Switch)」では、ALWAYS ON(常時点灯)、BREATHING(ゆっくり点灯)、PULSATING(点滅)、OFF(消灯)の発光パターンが用意され、好みの色と発光スタイルを容易に変更できる。