エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.521
2016.10.24 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
電源ユニットは一般的なPCケース同様に、ボトムレイアウトを採用。ただしインストール作業はボトムカバーの存在により、通常とは異なる右サイドパネル側から行う。搭載テストに使用したのは、Aerocool「VP-550」。奥行き140mmのショートサイズで、120mm口径ファンを搭載。80PLUS BRONZE認証取得の12V 1系統の容量550Wモデルだ。ケーブルは直結式で、国内市場でも今年6月より販売が開始されている。
最大180mmの搭載スペースに、奥行き140mmの「VP-550」をマウント。設置面には通気孔が設けられている |
搭載手順に特別な事はなく、背面の3~4箇所をインチネジでシャーシに固定するだけで完了する。隣接するケージタイプのシャドウベイとの空きスペースに十分な余裕は無いため、直結式のケーブル処理を考えておこう。なお着脱式(プラグイン)タイプの場合、必要なケーブルを予め装着しておくといいだろう。電源ユニット固定後ではストロークが短く、作業を行いづらい。
フロントパネル裏のシャーシ面は、120mm口径ファン3基、または140mm口径ファン2基が増設できる。このネジ穴を利用し、240mm、280mm、または360mmサイズラジエターが搭載可能だ。そこで今回は140mm口径ファン2基を搭載する、280mmサイズラジエターをマウントしてみよう。
作業手順としては、まずABS樹脂製フロントパネルを取り外し、前面から140mm口径ファン / 280mmサイズラジエターをまとめてネジ留めする。
フロントパネル裏のシャーシ面には、スリットタイプのネジ穴があり、外側が140mm口径用、内側が120mm口径用というワケだ | |
一般的にシャドウベイのあるエリアが空きスペースになっているため、奥行き298mmのグラフィックスカードをマウントした状態でもまだ余裕がある。なお検証に使用したモデルは、ラジエター厚26mm+冷却ファン厚25mmだった |
次はトップパネルに240mmサイズラジエターを搭載してみよう。ABS樹脂製トップパネルを取り外すと、天板から25mmかさ上げされたマウントスペースが確認できる。ここにラジエターをネジ留め。冷却ファンは外部に排出するエアフローレイアウトで、内部からネジ留めを行う。もともと冷却ファンの増設だけでなく、ラジエターの搭載を見越して設計されているだけに、収まりがいい。
天板から25mmかさ上げされたマウントスペース。こちらもネジ穴はスリットタイプが採用されている | |
検証に用意したのはラジエター厚35mm+冷却ファン厚25mm。マザーボードに干渉せずきれいにマウントできている |