エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.523
2016.11.02 更新
文:GDM編集部 Tawashi / 絵踏 一
ルート1~ルート3のハードチューブ。画像は完成した状態だが、事前にこの形をイメージしておくことが重要だ |
DIY水冷の組み込み作業はここからが本番だ。キット付属の「V-Tubler PETG Tube 16mm OD 500mm 4Pack」を使い、ハードチューブの加工を開始する。今回加工するハードチューブは以下の3パターン。
クーラント液の循環はベーシックなスタイルを採用。CPUを水冷化する場合の基本形だ |
いずれも曲げの角度は90度のみ。ハードチューブの曲げ加工では基本の技術となるため、しっかりと使いこなせるようにしておきたい。まずは曲げ加工の回数が1回で済むルート1のチューブから作成してみよう。
これから作成する3パターンのハードチューブ。順番に進めていけば手馴れてくるはずだ。早速チャレンジ開始といこう |
「ラジエターからポンプ一体型リザーバー」を接続するルート1のチューブは、90度の曲げ加工を1回行いL字型にする。ラジエター側のフィッティングから、リザーバーのフィッティングまでの距離を計測。今回の場合は実測値で75mmとなるため、マジックでマーキングしておく。
実際に想定しているルートにチューブをあてがい、目視でおおよその距離を確認。どのあたりで曲げるか、しっかりとイメージしよう | その後は計測。フィッティングに挿し込む分の約10mmも考慮し、曲げるポイントまでの距離を計測する |
マーキングは重要。曲げたいポイントを黒のマジックでマーキングした | マンドレルで曲げる際の中心は黒のマジックでマーキングしたポイントに合わせる |
計測が終わったらいよいよ曲げ加工だ。滑りをよくするため、中性洗剤を吹き付けたシリコンチューブをハードチューブに挿入。ヒートガンの熱風をマーキングしたポイントを中心に当てていく。ポイントはマーキングを中心に左右30mmの場所を集中的に熱すること。30秒ほど経つと明らかに柔らかくなった感触が手に伝わってくる。
シリコンチューブは必ず挿入すること。熱を持って柔らかくなったハードチューブがつぶれるのを防ぐ役割がある。グニャリという感触を感じたらヒートガンから離してスイッチを切ろう |
十分柔らかくなったと感じたら、慌てずにマンドレルへ移動。ハードチューブをマンドレルの溝に沿って曲げていく。この時、ハードチューブは熱くなっているので火傷には十分気をつけること。湿らせたタオルをかけ、両手を使って10秒ほど力いっぱい押さえつける。
注意したいのは、マーキングしたポイントが中心からずれないようにすること。慌てずにしっかりと机に固定しながら曲げていく。完成後やや曲がり方が足りない場合は、同じ工程を再度繰り返しても問題ない |