エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.525
2016.11.12 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 5.1.2」でも、圧縮率の影響を確認しておこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択して行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」で確認したシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスにも大きな違いはなし。このことからSilicon Motion「SM2260」は、圧縮率の影響を受けないコントローラと結論付けていいだろう。よって以降のベンチマークは「デフォルト (ランダム)」に絞って行うことにした。
続いて「CrystalDiskMark 5.1.2」を使い、データサイズによるパフォーマンスの違いをチェックしていこう。今回は50MiB~32GiBまで、用意されている9つすべてのデータサイズで測定を実施した。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 | |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QDランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
シーケンシャルアクセスは、読込が最高2,400MB/secで公称値通り、書込は最高1,180MB/secで公称値を超える良好な結果。さらに50MiBから8GiBまでは、スコアにほとんどブレがなく、データサイズに関係なく転送が安定している。
またランダムアクセスを確認すると、4Kは読込最高40MB/sec、書込最高197MB/sec、4K QDは読込423MB/sec、書込最高630MB/sec。IOPSに換算すると4K QDはそれぞれ約103,000 IOPSと約154,000 IOPSになり、こちらも公称値を上回る。なおベンチマークの準備や計測に時間がかかる16GiB以降で全体的にパフォーマンスが低下しているのは、おそらくサーマルスロットリングが発生しているため。この点については最終セッションで冷却テストを実施し、正確な性能を確認する。