エルミタ的「編集部で使ってみた」
2016.11.16 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ここからは編集部に届けられた評価サンプルを元に、そのシンプルなパーツ構成を解説していこう。なお現在手元にあるのは、ロングタイプ「VGAサポートステイL マグネット式」(型番:N-VGASTAY-L)だ。
「サポートステイ」は、末端がL字に曲げられた構成パーツ中では最も重要なステイ。素材は鉄(SPCC)で、黒色塗装が施されている。ちなみに長尾製作所では、Made in Japanの自社一貫生産こそ信頼の証。カットされたステイの角や切断面は綺麗に処理されている。こればかりは実際に手にして頂くしかないが、単なるステイとは言え手触りがいい。
磁石2個が付くメインの「サポートステイ」。長さは実測で約160mm、幅は約21mm。磁石が付く折り曲げられた部分は長さ約40mmといったところ。高さ調整用スリット付き |
「VGAサポートステイL マグネット式」はショートタイプと違い、「延長ステイ」が付属する。ベースとなる「サポートステイ」に組立ネジ2本で任意の長さに調整。調整範囲がショートタイプの30~160mmに対し、ロングタイプでは30~300mmまでの高さに対応できるようになる。
サポート高が延長できる「延長ステイ」。ステイ自体の長さは実測で約160mm。高さ調整用スリットと、「サポートステイ」とのジョイント用ネジ穴が用意されている |
なんとも素っ気な・・・シンプルなネーミングの「フック」。「サポートステイ」や「延長ステイ」に設けられたスリットに、任意の高さでネジ固定。重量級グラフィックスカードを支える重要なパーツだ。グラフィックスカードと金属が直接接触する事を避け、滑り止め用ゴムが装着されている。製品サイトには、ぐらつきや微振動を抑える効果も明記されていた。
グラフィックスカードを支える「フック」。滑り止め用ゴムは両面に装着され、使い方を手に例えると”手のひら”でも”手の甲”でも支える事ができる |
下手に凝ったネーミングで辟易するよりはずいぶんマシだが、こちらも素っ気ない名称の「磁石」。PCケースで主素材として高いシェアを誇る磁性体に、ガッチリ固定するための重要な構成パーツだ。見た目は小さいながらも2つの「磁石」を用いる事で、よくある”突っ張り棒”ではない自立固定を可能にしている。長尾製作所「VGAサポートステイ」が支持される、最重要構成部品と言えるだろう。
磁性体にガッチリ固定できる「磁石」。直径は15mmで、中心部をL字に折り曲げたステイ部分にネジ留め。これを2つ装備する事で吸着力を高め、安定した設置を可能にしている。余談ながら、マグネットと呼ばず「磁石」としたところが長尾製作所らしい |