「磁石」の吸着力を計測してみる

磁性体にガッチリ固定。自立式で扱い易い「VGAサポートステイ」。要となる「磁石」について、掘り下げてみる。長尾製作所の製品サイトによると、磁石1個あたりの吸着力は3.2kgとされている。磁石の吸着力は、設置面積が広ければ有利。この製品では直径15mmの磁石を2個並べることで、”安定した自立状態”を可能にしている。

直径15mmの円形磁石を2個並べ、設置面積を確保。決してぐらつかない安定した自立を可能にしている

実際に磁性体に固定してみると、想像以上にガッチリ固定ができる。例えば吸着面からポジションをずらそうとした場合、スライドさせて簡単に位置が変わるというレベルではない。横方向への力に対して、突っ張り棒よりも確実に強く、重量級グラフィックスカードを支えるには十分な吸着力がある。

PCケースに固定した「VGAサポートステイ」を、吊り下げ式の重量計で引っ張ってみると、およそ5kgの力にも耐えていた。懸念されるステイの強度については、全く気にする必要がない

非磁性体には「自己粘着式」を用意

近頃のPCケースは、スチール素材の採用がほとんど。以前は高価なモデルのみアルミニウム素材を使うケースがあったが、素材そのものの価格や剛性にやや難があり、積極的に採用するメーカーは少なくなっている。磁石による吸着力でステイをささえる「VGAサポートステイ」にとって、汎用性の高さは製品にとっては有利だ。
　とはいえ、少数派ながら非磁性体であるアルミニウムを使うモデルや、流行のボトムカバーがABS樹脂製である製品も存在し、磁石による固定方法は決して万能ではない。そこで後発ながら11月より「VGAサポートステイ 自己粘着式」がラインナップに加わった。

VGAサポートステイS 自己粘着式（型番：N-VGASTAY02-S） 市場想定売価税抜1,160円（11月9日発売） VGAサポートステイL 自己粘着式（型番：N-VGASTAY02-L） 市場想定売価税抜1,560円（11月9日発売）

底面設置方法がマグネットに代わり、粘着素材のウレタンゲルを採用。水洗いにより粘着力が復元される素材で、設置した面に接着糊の痕が付かない。マグネット同様、何度でも着脱ができる利便性が確保されている。磁性体・非磁性体を問わず、「VGAサポートステイ」が利用できるというワケだ。