エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.526
2016.11.21 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ここからはパッケージから本体を取り出し、外観スタイルからチェックを開始しよう。検証用に届けられたのは、左側面にアクリル窓を装備した「Define C Black -Window」(型番:FD-CA-DEF-C-BK-W)。ブラックの塗装は全体がマット仕上げ。多くの自作派を魅了する、Fractal Designのシンプルなデザインはこの新作にも脈々と受け継がれている。
オープンベイやスイッチ類、エンブレム等の装飾を一切排除したフロントパネル。アッサリした無個性なデザインに思えるが、これがFractal Designの意匠そのもの。他にない強烈な個性となっている。外観だけでメーカーを言い当てられるPCケースはそうない。
パネル表面はヘアライン調。一見アルミニウム素材に見えるが、素材はABS樹脂性。密閉型の外観から、兄貴分の「Define R5」と同様のコンセプトである事が分かる。またパネル裏面には高密度の吸音素材が貼り付けられ、内部構成パーツからの駆動音を外部に漏らさない対策が施されている。なお「Define R5」のような開閉ドアは装備されていない。
フラットデザインのフロントパネルは、大ヒット作「Define R5」と見分けがつかない。なお上部中央の切り欠きから、青色LEDの光が漏れる仕掛けも継承されている | |
シャーシには左右各4本のファスナーにより固定。パネル下部を握り、比較的軽い力で引き剥がす事ができる。なお裏面には高密度の吸音素材が敷き詰められていた |
フロントトップに目を向けると、スイッチと共にアクセスポートが横一列に並んでいる。中央の大きな丸型はPowerスイッチ、その左の小さな丸型はResetスイッチだ。さらに左端にはマイクとヘッドホン端子、右端にはUSB3.0ポートが2口装備される。
過剰な装備を嫌うFractal Designらしく、シンプルなフロントアクセスポート。なおスイッチおよびアクセスポートはシャーシ側に固定されており、フロントパネル着脱に影響はない |
静音志向のPCケースだけに、トップパネルは密閉状態。内部構成パーツからの駆動音を外部に漏らさない、徹底した対策が施されている。見るからに取り外しができそうなフタは、「Define R5」から導入されているカバー「ModuVent™」だ。これについては、冷却セッションで詳しく解説しよう。
密閉状態のトップパネルには、1枚板の「ModuVent™」が装着されている。つまり用途に応じて開放できるというワケだ |