エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.526
2016.11.21 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
次に両サイドパネルを見比べてみよう。評価サンプルで借り受けた「Define C Black -Window」には、左側面にアクリル窓が装備されている。開口部は実測で幅約280mm、高さ約330mm。縦長の長方形で、筐体内部がすみずみ見渡すことができる。右サイドパネルは密閉状態で、内側にはフロントパネル裏面同様、静音性を意識した高密度の吸音素材が貼り付けられている。
開口部も十分な左側面のアクリル窓。スモークタイプではないクリアなアクリル素材で、魅せるPCの構築にも向く。なおシャーシへの固定には、両サイド共に2本の脱落しないハンドスクリューが使用されている | |
高密度の吸音素材が貼り付けられた、右サイドパネル。余談だが、国内でまだFractal Design製品が流通していなかった2010年にエルミタで「Define R2」を検証している。内部に貼り付けられていた吸音材は酷く、あちこちの角が剥がれて垂れ下がっている状態だった。それを思えば、素材も格段に進歩し、工作精度も向上している |
構成パーツが何も装着されていない状態で、リアパネルをチェックしておこう。最上段右には標準装備の120mm口径ファン。通気孔は長方形で、よく見るとネジ穴はスリットタイプを採用。固定ポジションを上下で調節できるようだ。その左側のカットはマザーボードのバックパネルI/O部。中段右は縦にハニカム状の通気孔を設け、左手はホワイトカラーのブラケットが際立つ拡張スロット。最下段のカットは、電源ユニットのマウントスペースだ。
モデル特有の特筆すべき仕掛けはなく、標準的なATXミドルタワーPCケースのレイアウトと言える |
身軽なうちにボディをひっくり返し、ボトムパネルに目を向けてみよう。フロントからリアにかけて、ほぼ通気孔仕様。防塵対策用にABS樹脂製の枠で構成された、着脱式フィルターが装着されている。なお引き出しはフロント方向にスライドさせる。また設置面には円形のインシュレーターを4つ装着し、滑り止めゴムが取り付けられていた。
スライド着脱式防塵フィルターは実測で長さ約390mm、幅約145mm。フロント側に引き出し、簡単にメンテナンスができる | |
滑り止めゴムが装着されたインシュレーター。直径は実測で約23mm(ゴム部)、高さは約15mmといったところ |