「ModuVent™」とトップファンの増設

高密度の吸音素材を貼り付けた「ModuVent™」は、トップパネルに標準装備。これを取り外すことで、「静音志向」から「高冷却志向」へと性格を変える。
　「ModuVent™」が無い状態のスチール製シャーシ面には、ハニカム状の通気孔を装備。任意で120mmまたは140mm口径ファン2基が増設できる。さらに幅40mmまでの240または120mmサイズラジエターの搭載にも対応する。

「ModuVent™」が閉じられた状態のトップパネル。シャーシにはツメで固定されており、工具不要で簡単に着脱ができる
シャーシトップ部はハニカム状の通気孔仕様。120mmまたは140mm口径ファン用の固定用スリットを設け、それぞれ最大2基の冷却ファンが増設できる

常時排気を行うリアファン

リア部には標準で120mm口径ファン1基を搭載装備。フロント標準搭載ファン同様、Fractal Designの「Dynamic X2 GP-12」が採用されている。なお最大幅125mmまでの120mmサイズラジエターへの換装にも対応。最もオーソドックスなオールインワン水冷ユニットの導入には、ここを利用することになるだろう。

リア120mm口径ファンの固定には、ネジ穴ではなくスリットタイプを採用。上下ストロークは約30mmで、ラジエター搭載位置の微調節等ができる

条件付きで増設できるボトムファン

ほぼ全面が通気孔仕様のボトム面。そのフロント寄りエリアには、120mm口径ファン1基が搭載できる。とは言え、標準では後に解説するHDDケージが固定されており、これを取り外さなければ利用はできない。冷却ファン増設について積極的に推奨はしないが、”搭載可能”である事は覚えておこう。

フロント下部には120mm口径ファンが1基増設可能。HDDケージとトレードオフになるため、やや消極的なスペースと言えるだろう