エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.532
2016.12.16 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
今年も大いに自作PC市場を盛り上げたThermaltake。2016年のPCケースレビュー、そのラストを飾るのは、10月に販売が開始された「VIEW 27」(型番:CA-1G7-00M1WN-00)だ。
Thermaltake「VIEW 27」(型番:CA-1G7-00M1WN-00) 市場想定売価税抜7,480円前後(2016年10月発売) 製品情報(Thermaltake)(株式会社アスク) |
つい先日も、幅140mmのスリムなATXケース「Core G3」(型番:CA-1G6-00T1WN-00)を検証したが、同じくThermaltakeブランドとあって、立ち姿はどことなく似ているようにも思える。だが「VIEW 27」が圧倒的に違うのは、左側面からトップまでを大胆にカットした開放感だ。他に例が無いこのデザインは、国内正規代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)曰く、「ガルウイングデザイン」と呼称され、独特な世界観を醸し出している。昨今の魅せるPCブームは、強化ガラスが定番だが、敢えて透明度の高いアクリルを使用。素材の特性を生かした”角丸”により、曲線の美しいPCケースに仕上がった。
検証を始める前に、スペック表から「VIEW 27」の概要を掴んでおこう。外形寸法は幅201mmでミドルタワーPCとしては標準的。奥行きは479mm、高さは508mmとされ、対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITXだ。素材はSPCCで、複雑な成型部にはABS樹脂(プラスチック)を採用。象徴的なアクリルパネルも忘れてはいけない。
「ガルウイングデザイン」とは言え、メルセデス・ベンツ300SLのような開閉アクションはさすがに無く、トップ&左サイドパネルをまとめて取り外す事ができる |
ドライブベイは2.5 / 3.5インチ兼用が2台分、2.5インチ専用が4台分。冷却ファンレイアウトはフロント120mm×3基、リア120mm×1基(標準)、電源カバー上に120mm×1基で、最大搭載可能数は5基とされる。なお、トップパネルの大部分はアクリルパネルで占められているため、冷却ファンの増設はできない。