エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.537
2017.01.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは近頃話題の仮想現実(VR)関連のベンチマーク測定に移ることにしよう。まずはVR HMDの推奨環境(VR Ready)を満しているか確認できる「VRMark:Orange Room」のスコアをチェックする。
VRMark:Orange Room |
VR Readyの基準となる「Target frame rate」の109fpsに対して、「Average frame rate」は85.44fpsに留まり、VRシステムをバリバリ使うにはややパフォーマンスが不足。しかし、Oculus Riftの最小環境「Oculus Rift minimum spec frame」の81fpsはクリアしており、とりあえず試してみるような使い方なら特に問題ないだろう。
次に「SteamVR」プラットフォームの動作を確認する「SteamVR Performance Test」のスコアも確認しておこう。
SteamVR Performance Test |
こちらも推奨スペックを満たしてはいないものの動作は可能という判定で、「VRMark:Orange Room」の結果とほぼ同じ。VRシステムについては、あまり過度な期待をせずライトな運用に留めておくのが無難だ。
続いて、実際のゲームタイトルに則したパフォーマンス検証に移ることにしよう。まずは、FPSゲーム「バトルフィールド1」から。テストは「キャンペーン:鋼鉄の嵐(BREAK OF DAWN)」プレイ中のフレームレートを「Fraps」にて計測。解像度は1,920×1,080ドット、DirectX 12は「Fraps」で測定を行うため無効にし、グラフィックスのクオリティーは「最高」を選択している。
バトルフィールド1(fps) |
Average FPSは約60fps、Min FPSも30fpsを下回ることはなく、フルHD解像度であれば最高画質でゲームを楽しむことができる。また設定を多少調整してやれば、より高画質な映像表現ができるDirectX 12を使用しても問題ないだろう。
次に「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」のスコアを確認していこう。APIには「DirectX 11」を選択。描画品質は“最高品質で”、解像度は1,920×1,080ドットと1,280×720ドットで計測を行った。
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
1,280×720ドットでは約15,000ポイント、1,920×1,080ドットでも約7,700ポイントを計測し、判定はいずれも”非常に快適”。このクラスのゲームであれば、より高解像度な環境でも快適にプレイできる。