エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.538
2017.01.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
本項では、先ほど「Easy Tune」による簡易チューニングを行った際の各動作クロックを「CINEBENCH R15」で比較してみることにした。なお、「ECO」と「Default」のみ負荷がかかった際の動作状況が似通っており、テスト結果もほぼ同様だったため、「ECO」の数値を省略している。
CINEBENCH R15 |
初期設定の「Default」とオーバークロック状態では、動作クロックの差に応じてスコアも伸長。特に手動OCによる5GHz動作との比較では、マルチ・シングルコアともに約10%のスコア差がついた。オーバークロック耐性が向上したといわれるKaby Lake、OC設定が苦手な人も「Easy Tune」によるワンタッチOCなら手軽に試せるハズだ。
最大3台のNVMe SSDに対応する「GA-Z270X-Gaming 9」では、RAID 0を構築することで超高速ストレージが手軽に手に入る。そこで今回は、オンボードの「EZ RAID」を使用してRAID 0ボリュームを作成、RAIDパフォーマンスをチェックしてみることにした。
なお、機材の関係にて、SSDDはSamsung「SM951-NVMe」シリーズの128GBモデルとIntel「SSDPEKKW256G7X1」を使用している。
ガイドに従うだけで、「EZ RAID」を利用したRAIDボリューム作成はスンナリと完了する | |
「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー」ソフトウェアを使用し、NVMe SSDによるRAID 0環境を確認する | |
Samsung「SM951-NVMe」 128GB単体時の「CrystalDiskMark 5.1.2」スコア | RAID 0構成時の「CrystalDiskMark 5.1.2」スコア |
4Kランダム読込などで一部落ち込みはあるものの、読込はシーケンシャルで最大約2倍、書込もシーケンシャルで約1.7倍に向上するなど、期待通りのパフォーマンスを発揮してくれた。最近では比較的安価にNVMe SSDが購入できるようになったこともあり、環境が整えばぜひともRAIDボリューム構築にチャレンジしたい。