エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.538
2017.01.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
複数の発光パターンが選択できる、専用ユーティリティ「RGB Fusion」。パレットでカラーを1,680万色からカスタマイズすることもできる |
最後は、「GA-Z270X-Gaming 9」を特徴付ける全身のイルミネーション機能「RGB Fusion」を試してみる。ゲーミングマザーボードはとかく魅せる要素を重視する傾向があるが、本機のイルミネーションはひと味もふた味も違う。基板上の6ゾーンに加えて、外部接続のLEDストリップ×2を合わせた最大8ゾーンに大型のLEDを搭載。それぞれが1,680万色に輝き、個別のカスタマイズまで可能なのだ。
さらにiOSとAndroid向けの専用アプリも用意され、同一ネットワーク内であればスマートフォンを使用した設定変更も可能。魅せるデコレーション要素を求めるユーザーにとっては、まさに究極の機能といえるだろう。
圧倒的な堅牢設計に、文句の付け所のない全部入り仕様、デコレーション要素も完璧。まさに完全体なKaby Lakeマザーだ |
「GA-Z270X-Gaming 9」は、まさにメーカーの威信をかけたフラッグシップモデルに相応しい、超弩級のマザーボードだった。外部エンジンによる精密オーバークロックや、そうした高負荷動作をガッチリと支える圧倒的な22フェーズ電源。さらにフルレーンのマルチグラフィックスや、デュアルU.2&M.2の最新ストレージ、Killer NICのデュアルギガビットLAN、高級サウンドカード匹敵のオーディオ回路・・・ゲーマーが欲しがる最上級の機能がほとんど詰め込まれている。「最新のゲーミング環境に必要な要素を集約する」という、「AORUS」ブランドのコンセプトを体現するような、豪華極まるマザーボードが完成した。
さらにトドメの機能として、全身を1,680万色イルミネーションで飾る「RGB Fusion」には度肝を抜かれることになった。最高の機能を突き詰めた後は、魅せる要素も限界まで追求したい。そんな欲張りなユーザーを満足させる、新世代の“完全体”マザーボード。約8万円と超高額なコストを支払う価値は、十二分にある。