エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.541
2017.02.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
クーラント液を交換する場合、定期メンテナンスを兼ねてチューブ全て取り外し、洗浄するのがベスト。どうしてもラジエターやリザーバータンク内にはクーラント液は残るため、しっかり乾燥させた後に再度取り付けを行う。せっかく取り付けたパーツを外すのは面倒という場合は、市販の水冷専用の洗浄液を利用する手もある。
なお「C1000 Opaque Coolant」は、異なったカラーのクーラント液を組み合わせ、好みのカラーを楽しむ事ができるのも特徴。今回は、イエローのクーラント液を抜いた直後に、パープルのクーラント液を注入し、調合を試してみた。
「COMPUTEX TAIPEI 2016」では「C1000 Opaque Coolant」を使い、自由にカラーの配合が試せるコーナーが設置されていた | |
パープルのクーラント液を注入すると、チューブ内に残ったイエローと混ざり”濃いレッド”に変化。カラーは悪くないものの「Pacific Flow Indicator 1」同色系統のため、インペラが見えなくなってしまった・・・ |
前回に続き、Thermaltakeの水冷パーツ「Pacific」シリーズを使ったDIY水冷の「応用編」をお届けした。特に今回はスターターキットからもう一歩踏み込んだ、いわば「中級編」。いつのまにか増殖している「Pacific」シリーズの水冷パーツを使い、カスタマイズを楽しんだ。よりドレスアップ要素の高いウォーターブロック、水冷化されたグラフィックスカードとラジエターの増設、エルボータイプのフィッティングの使い方や、光るフィッティング、そしてフローインジケーターまで。いずれも多少のコツはあるものの、慎重に作業を進めることで”魅せたくなるPC”が完成する。決まった形にとらわれない自分好みのオリジナル構成PCを組める点こそが、DIY水冷の大いなる魅力だ。
ここまで2回にわたり、門馬氏の手ほどきを受けながら、DIY水冷の世界を堪能した。そこでようやく分かったのは、これまでの自作PCとは違い、DIY水冷にはとてつもない拡張性を秘めているということ。作り手ひとつの個性により、マニュアルにないPCが完成する。新たな自作PCの楽しみ方として、是非チャレンジして頂きたい。