エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.542
2017.02.13 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
今回検証に選んだのは、Razer監修のCube型PCケース「CUBE RAZER」だ。自作PC市場で人気のブランドAntecと、ゲーミングデバイスメーカーとして評価も高いRazerがタッグを組んだ、コラボレーションモデルだ。
Antec「CUBE RAZER」 市場想定売価税抜36,800円(2017年1月28日発売) 製品情報(Antec)(株式会社リンクスインターナショナル) |
以前エルミタでは、NZXTとの共作を検証している。これと同じく「CUBE RAZER」もRazerのコーポレートカラーが鮮やかに発光するLEDイルミネーションギミックや、正面中央にロゴを大きくあしらった、正真正銘のRazer仕様。誰が見てもそれと分かる、Cube型ゲーミングPCケースだ。
ちなみにベースとなるモデルは、2016年12月より販売が開始されている「CUBE EK」。Razerのロゴが無いノーマルタイプだが、実はEKWB社製ラジエータ搭載に最適化された設計と、ボトムカバーにはメーカーロゴ。そして製品名に「EK」が付く特別モデルなのだ。いずれも他社とのコラボレーションにより製品化されており、Antecの新たな試みが矢継ぎ早に放たれた格好だ。
2016年12月より販売が開始された「CUBE EK」。中央のRazerロゴが無いノーマル仕様ながら、7色に発光するLEDイルミネーションは装備されている |
実機に触れる前に、スペック表から「CUBE RAZER」の性格を読み解こう。自作市場の多様化により、必ずしも「Cube型Mini-ITX対応PCケース=小型」では無くなっている。今回の主役も例外ではなく、外形寸法を見ると幅250mm、奥行き460mm、高さ365mm。高さこそ400mm以下に抑えられているものの、標準的なミドルタワーPCケースと大きな違いはない。まずこの数値から、設置場所の床面は広く確保する必要がありそうだ。
フロントパネル中央には、”三つ首のヘビ”で知られるRazerのロゴがあしらわれている |
さらに内部容積については、拡張カード有効スペースは最大350mmまで、CPUクーラーは高さ190mmまで、電源ユニットは奥行き200mmまでとされ、これだけの数値を並べるだけでも、コンパクトなCube型PCケースではないという事が分かるだろう。
化粧パッケージは幅345mm、奥行き550mm、高さ457mmで、総重量は約8.3kg。店頭持ち帰りは十分に可能なサイズに収められている |