エルミタ的業界インタビュー Vol.30
2017.02.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
VGAクーラーを取り外したところで、オリジナル設計基板もチェックしておこう。電源回路は5+1フェーズ構成。補助電源コネクタはリファレンスの6pin×1から8pin×1へと増強され、オーバークロック仕様ながら安定動作を可能にしている。さらに寿命16,000時間のアルミニウムコンデンサーや、通常のチョークに比べて冷却性能が10%、電力効率が25%向上したヒートシンク付き「ブラックダイヤモンドチョーク」を採用している。
Polarisアーキテクチャを採用するRadeon RX 480。ストリームプロセッサは2,304基、ダイサイズは232㎡ | GPUを囲むように配置された8枚のビデオメモリはSamsung「K4G80325FB-HC25」。クロック8,000MHzのGDDR5タイプで、1チップあたりの容量は1GB |
最後にパフォーマンスをチェックしよう。テストにはCore i7-6700Kを使用。計測にあたっては、出荷時の標準状態(以降:標準)の他、「TriXX 3.0」によりオーバークロック(以降:OC)を施した状態、さらに定格相当(以降:定格)にダウンクロックした状態の3パターンで行っている。テスト環境は以下通り。
3Dベンチマークテストの定番「3DMark」から確認していこう。プリセットはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」の他、「Fire Strike“Ultra”」「Fire Strike“Extreme”」「Fire Strike」の計4種類を使用した。
Time Spy | Fire Strike“Ultra” |
Fire Strike“Extreme” | Fire Strike |
4K解像度の「Fire Strike“Ultra”」では3DMark、Graphics Scoreとも3,000前後で少々厳しい。一方「Time Spy」や「Fire Strike“Extreme”」ではスコアが上昇。WQHD(2,560×1,440ドット)環境であれば、ストレスなくゲームを楽しむことができる。なお、OC時のスコア上昇はわずか。標準状態でオーバークロックされている「NITRO+ RADEON RX 480 8G OC」は、そのまま利用するのがベストだ。