エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.544
2017.02.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「Ultra M.2」を3スロット搭載する「Z270 Taichi」では、NVMe SSDによるRAID 5環境の構築も可能だ |
Intel 100シリーズ以降のチップセットでは、PCI-Express SSDを「Intel Rapid Storage Technology」(IRST)で制御する「PCIE Storage Remapping」が追加され、SATA3.0 SSDと同じ手順でRAID環境の構築が可能になった。特に帯域幅32Gbpsの「Ultra M.2」を3スロット搭載する「Z270 Taichi」では、一般的なRAID 0/1に加え、高速な読込と冗長性を兼ね備えたRAID 5にも対応する。そこで、今回は3枚のNVMe M.2 SSD用意して、RAID環境に挑戦することにした。
Intel「600p」の256GBモデルとSamsung「SM951-NVMe」の128GB+256GBモデルというイレギュラーな構成だが、RAIDの構築は問題なし。転送速度も2枚のRAID 0ではシーケンシャル読込が約1.8倍、書込は約2倍、3枚では読込は3,250MB/sec前後で頭打ちとなるが、書込は約3倍に向上した。またRAID 5でも読込は3枚のRAID 0とほぼ同等、書込はパリティの処理が増えるため単体時より性能が低下するものの、それでもSATA3.0(6Gbps)を上回る。RAID 1に比べて容量の低下も抑えられることから、信頼性を維持しつつ性能と容量にもこだわりたいならRAID 5の構築はオススメだ。