エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.545
2017.02.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
BIOSTAR「Z270GT9」市場想定税込48,000円前後(発売中) 製品情報(BIOSTAR/株式会社アユート) |
今回の主役である「Z270GT9」は、Kaby Lakeに合わせて発表された、BIOSTAR 200シリーズの最上位モデル。ゲーマー向け「RACING」シリーズに属する製品で、各種ヒートシンクや、インターフェイス・オーディオカバーにはフルカラー対応LEDイルミネーション「VIVID LED DJ」を搭載。汎用5050タイプのLEDストリップ用ピンヘッダも実装され、マザーボードだけでなく、PC全体のLEDイルミネーションを統合して制御することができる。
汎用5050 LEDストリップ用のピンヘッダは2基搭載 | |
各種ヒートシンクやカバーのLEDもR/G/B制御に対応する |
またNVMe プロトコルに対応するIntel「600p」シリーズの256GBモデル「SSDPEKKW256G7X1」がバンドルされるのも特徴。SSDにはあらかじめ専用ヒートシンク「M.2 COOLING」が実装され、発熱を効率よく冷却することで、安定したパフォーマンスと、SSDの長寿命化を可能にしている。
NANDフラッシュ不足の影響で、品薄かつ価格も上昇傾向のNVMe SSDがバンドルされるのは嬉しいところ | |
M.2 SSDにはあらかじめ専用ヒートシンクを搭載。その効果については後半のテストセッションで明らかにする |
ハイエンドモデルらしく拡張性も優秀。拡張スロットはPCI-Express3.0(x16形状)×6、NVMe SSDインターフェイスはM.2×1、U.2×2の3系統で、USB3.1 Gen.2はType-AとType-Cの2ポート。ネットワークは低遅延かつCPU負荷の少ないIntel製ギガビットLANと、通常の10倍の帯域幅を誇る10ギガビットLANを搭載。またオーディオ回路には、Realtekの最新コーディックをベースにした「SUPER SOUND」を採用し、コンシューマ向けに求められる機能はほぼすべて網羅されている。
カード単体なら3万円以上するIntel「X550-AT」による10ギガビットLANを標準装備 |
さらに搭載コンポーネントは、BIOSTARが選別した高耐久・高品質パーツで構成される「SUPER POWER」に準拠。UEFIには豊富なオーバークロック項目が揃う他、タッチパネル式のチューニングボタン「GT TOUCH」や極冷用スイッチ「LN2 Mode Switch」など、オーバークロック用途にも十分なポテンシャルを備えている。
BIOSTAR「RACING」シリーズおなじみのパッケージデザイン。サイズは実測W334×D287×H80mmで、フラッグシップモデルとしてはやや小ぶり |