エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.546
2017.02.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
最後にオーバークロックによって、どの程度消費電力が増加するのか確認しておこう。計測は「CINEBENCH R15」実行時における最も高い数値を高負荷時、起動直後10分間放置した際の最低値をアイドル時に設定している。
消費電力(W) |
まず定格時の消費電力を確認すると、アイドル時が28.4W、高負荷時でも115.9Wで頭打ち。これまで検証してきた製品の中ではトップクラスの省電力性を誇る。また定格からコア電圧が引き上げられている5.00GHz駆動時は、アイドル時で約15W、高負荷時は約70Wと大幅に消費電力が上昇。サーバーグレードの堅牢な電源回路のおかげで、テスト中に不安定な挙動を示すことはなかったが、CPUの冷却には注意が必要だ。
今回はエルミタ初登場となるSuperOブランドのゲーミングマザーボード「C7Z270-CG」を検証してきた。最近流行りのド派手なLEDイルミネーションやメタル補強スロットには非対応ながら、RAIDをサポートするM.2スロット、最大転送10GbpsのUSB3.1 Gen.2ポート、3-Wayマルチグラフィックスまで対応する拡張スロットなど基本機能は充実。またマザーボードでは珍しいグリーンを取り入れたカラーリングも、人と違う製品を求めるユーザーには訴求ポイントになるだろう。
サーバー・ワークステーションで培ったノウハウと、コンシューマー向け機能を融合させた「C7Z270-CG」。定格運用は元より、オーバークロックを検討している人にもオススメだ |
さらに安定した信号伝達ができる高品質PCBや、堅牢なデジタル電源回路を採用することで、優れた省電力性と高いオーバークロック耐性を発揮。安定性・耐久性にも不安はなく、まさにサーバー・ワークステーションモデルを得意とするSuper Microらしい質実剛健な1枚だ。