エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.547
2017.02.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
続いては、GIGABYTEの独自ユーティリティ「Easy Tune」の設定画面を覗いてみよう。オーバークロックはできないものの、「Default」と「ECO」の2つから動作モードを選ぶことができる。負荷がかかった際はどのような挙動を示すのか、定番のベンチマークテスト「CINEBENCH」で確かめてみよう。
「Default」と「ECO」は、ともに最大4.2GHzまでクロックが上昇する。H270チップとCore i7-7700はOC非対応なため、設定画面も有効化されない箇所がある | |
CINEBENCH R15 |
充実したオンボード機能を備える「GA-H270-Gaming 3」の大きな特徴として、鮮やかなRGBイルミネーション「RGB Fusion」が挙げられる。右端に搭載されたLEDバー「Accent LED」をはじめ設定箇所も全6箇所と多く、2つにLEDゾーンを分けることもできる。ゲーミングマシンのデコレーションを重視するユーザーにとって、ミドルレンジでここまでの機能が手に入るのは嬉しい。
低遅延なゲーミンググレードのネットワークや高音質オーディオ、ド派手なイルミネーションなど、ゲーミングマザーボードにはゲーマーが好む華やかな機能が満載だ。ただしある程度本格派なモデルになると、どうしてもZ270シリーズにラインナップが偏ってしまう。オーバークロック不要でグラフィックスカードも1枚挿しで十分、というカジュアルユーザーにとって、ちょうどいいモデルを探すのはなかなか難しかった。
上位のゲーミングモデルに匹敵するような、充実の搭載機能を誇るH270搭載マザーの最高峰モデル。OCやSLI不要でも機能面で妥協はしたくない、という欲張りなニーズに応えてくれる |
その点で今回検証を行った「GA-H270-Gaming 3」は、オーバークロックやSLIなどの機能をオミットしたH270搭載マザーでありながら、トップクラスのオンボード機能を備えている。ミドルレンジ向けとは思えない多彩なイルミネーション「RGB Fusion」をはじめ、NVMe SSDによるRAID構築も可能なデュアルM.2スロット、ゲーマー御用達のKiller NIC、S/N比120dBとオンボード最高クラスのオーディオ回路と、機能面では上位モデルに引けを取らない。
近年人気が高まっているH型番マザーボードにおける、いわばフラッグシップとも言えるモデル。このバランスがピッタリハマるカジュアルゲーマーはたくさんいるハズだ。