エルミタ的「編集部で使ってみた」
2017.03.01 更新
文:360度カメラライター 西條 結城
次に主要3機種のスペックを比較する。なお最終的に出力されるステッチされた360度動画解像度を、”動画解像度”と表記する。スペックの比較表も参考にしてほしい。
「RICOH THETA S」の動画解像度は一番低く1920×960ピクセルしかない。重さは125gと3機種の中では重い。外部メモリスロットはなく、内蔵メモリを8GBを搭載。販売価格は3万円後半~4万円台だ。Windows、Mac、iOS、Androidの専用アプリが提供され、360度静止画の撮影に最適化された機種といえる。
リコー360度カメラのハイスペックモデル「RICOH THETA S」 実勢価格3万円台後半~4万円台 製品情報(リコーイメージング株式会社) |
「LG 360 CAM」の動画解像度は2560×1280ピクセル。重量は97g。外部メモリスロットはmicroSD。内蔵メモリは4GB。充電コネクタはUSBTypeCを採用する。販売価格は2万円台で、Windows、Mac、iOS、Androidの専用アプリを提供。スペックだけ見ると「RICOH THETA S」を強化したモデルという位置付け。
LGエレクトロニクス360度カメラ「LG 360 CAM」 実勢価格2万円台 製品情報(LGエレクトロニクス) |
「Insta360 Nano」の動画解像度は3機種の中で一番高く3040×1520 ピクセルある。重量も軽量で73g。外部メモリスロットはmicroSDで、内蔵メモリは搭載しない。販売価格は2万円台前半で、Windows、Mac、iOSの専用アプリを提供。単体でも利用できるが、基本的にはiPhone6以降の端末に接続して使用する。360度動画の撮影に最適化された機種といえる。
モバイルではiOS専用の360度カメラ「Insta360 Nano」 実勢価格2万円台前半 製品情報(Arashi Vision)(株式会社アスク) |
型番 | RICOH THETA S | LG 360 CAM | Insta360 Nano |
サイズ | 約130×44×23mm | 約99×43×30mm | 約110×33×21mm |
重さ | 約125g | 約97g | 約73g |
レンズF値 | 2.0 | 2.0 | 2.0 |
静止画解像度 | 最大5376×2688px | 最大5660×2830px | 最大3040×1520px |
動画解像度 | 最大1920×960px | 最大2560×1280px | 最大3040×1520px |
内蔵メモリ | 約8GB | 約4GB | なし |
外部メモリスロット | なし | microSD | microSD |
HDMI出力 | あり | なし | なし |
充電コネクタ | microUSB | USB Type-C | microUSB |
単体利用 | 可能 | 可能 | 可能 |
価格 | 3万円後半~4万円台 | 2万円台 | 2万円台前半 |
対応OS/機種 | Windows Mac iOS Android |
Windows Mac iOS Android |
Windows Mac iOS – iPhone 6 – iPhone 6 Plus – iPhone 6s – iPhone 6s Plus – iPhone 7 – iPhone 7 Plus |