エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.549
2017.03.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
さすがは1000W級のTITANIUM認証モデル、売り場での存在感も抜群な大型のパッケージを採用している |
電源ユニット本体がかなり大型なため、「MasterWatt Maker 1200 MIJ」はパッケージも大柄だ。実は評価サンプルを受領した際はまだ製品版のパッケージが完成していなかったが、検証中に追っかけで届けられたものがコレ。TITANIUM認証ラベルの横には誇らしげに“日本製”の記載もあり、内部のペーパーには村田製作所の協力で製造されたことが記されている。
村田製作所が製造する初のATX電源として、Cooler Masterブランドから登場する「MasterWatt Maker 1200 MIJ」。80PLUS TITANIUM認証を取得した1200Wのハイエンド電源だ |
さて、その村田製作所が手がける初のATX電源「MasterWatt Maker 1200 MIJ」とは、どんな製品なのか。まずは素性からこの超弩級モデルをチェックしていこう。
昨今の電源ユニットは、ノイズ耐性が高く高効率化に有利なデジタル回路で構成されているが、本製品は独自の“Pure Analog”デザインに基づいたアナログ電源として製造された。高効率化には高度なノウハウが必要とされる分野ながら、これを持ち前の技術力でクリアし、80PLUS TITANIUM認証の高効率変換を実現している。さらに処理速度の速いアナログ回路の利点を活かし、低出力時から高い変換効率で動作。電圧・電流の出力特性も極めて滑らかに制御され、接続された他のハードウェアの製品寿命も最大限に保つことができる。
アナログ電源ながら最高峰の変換効率を実現するという、難しいチャレンジを技術力でカバー。電圧・電流の出力特性も滑らかで、接続機器に優しい電源に仕上げられている |
電源容量はハイエンドシステム向けの1200Wで、+12V出力はシングルレーン仕様の100A。8系統の補助電源によりマルチGPU構成も万全で、ケーブルはすべてのコネクタを脱着可能なフルモジュラー式が採用されている。
冷却機構には、一般的なファンより風量が25%も豊かなCooler Master製の135mmファン「Silencio FP」を搭載。システム負荷50%までファンが回転しない、セミファンレス動作に対応している。
そのほか各種保護機能を完備し、MTBFは100,000時間以上。メーカー保証は、最上位のTITANIUM認証モデルに恥じない10年間の長期保証が提供される。