エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.549
2017.03.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「MasterWatt Maker 1200 MIJ」を内外から眺めたところで、ここからは実際にマシンを組み上げ、実動テストで挙動を確認してみよう。CPUはKaby Lake世代のハイエンドCPU Core i7-7700を用意。さらにマザーボードは、株式会社アスクよりMSI製のZ270チップ搭載モデル「Z270 GAMING PRO CARBON」、グラフィックスカードはGeForce GTX 1070のフラッグシップモデル「GeForce GTX 1070 GAMING Z 8G」を借り受け、テストに使用している。なお、電源ユニットへの負荷を高めるため、グラフィックスは2枚のGTX 1070をSLI構成で組み込むことにした。
まず最初は、定番のストレステスト「OCCT 4.4.2」による負荷テストから始めよう。CPUとGPUの両方に最高レベルの負荷をかける「PowerSupplyTest」を30分間動作させ、フルロード時の挙動を確かめてみることにした。
「OCCT 4.4.2:PowerSupplyTest」による各電圧の変化 | |
「OCCT 4.4.2:PowerSupplyTest」による各電圧の最大/最小/平均値 |
SLI構成でも消費電力は最大298Wにとどまったものの、電圧変動の数値は実に見事な結果だった。というよりも、+12/+5V/+5V Standbyではまったく変動がなく、わずかに+3.3Vに変動が見られたのみ。それも最大値と平均値が同じになるなど、常時最大値に貼り付く安定動作だ。たいていは大なり小なり変動が見られるのが当たり前のため、「MasterWatt Maker 1200 MIJ」の安定性に驚かされる結果となった。