エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.551
2017.03.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
「DS216j」は、2.5/3.5インチHDDが2台内蔵できるNASキット。24時間365日の連続稼働が想定されるだけに、搭載するHDDはNASやRAID向けに設計・開発されたモデルを選びたい。
今回の検証ではNAS向けHDD、Western Digital「WD Red」シリーズの6TBモデル「WD60EFRX」(搭載イメージでは「WD Green」シリーズを使用)をチョイスした。
なおこの他にも、HGST「Deskstar NAS」、Seagate「IronWolf Pro」、東芝「MN」といったNAS向けHDDが各社から発売されている。
秋葉原の各ショップでもNAS、RAID向けのHDDが多数販売されている。週末に用意される特価品を狙って購入すれば、初期投資を抑えることができる |
ここでNASキット導入にあたり、具体的なコスト計算をしてみよう。国内で展開している主要なオンラインストレージといえば「Dropbox」「OneDrive」「Google Drive」「Amazon Drive」といったサービスがある。いずれも有料プランを利用した場合、容量1TBで月額約1,200円(「Amazon Drive」は年額13,800円で無制限容量)。年間だと約14,400円かかる計算だ。
もっともポピュラーで利用者も多いであろう、オンラインストレージサービス。有料プランを使う場合、NAS導入コストとの違いが気になるところ。もちろん利便性も考慮して上手に選択したい |
さて「DS216j」を利用した場合のコストは、本体価格の約20,000円にHDDが2台分。通常のHDDより価格の高いWestern DigitalのNAS向けHDD「WD Red」シリーズを例に計算してみよう。
もちろん搭載HDDの選択によっては、さらに金額を下げることはできる。
容量1TBで年間約14,400円のクラウドストレージと、同じく容量1TBの場合約38,000円かかるNAS。初期投資こそ掛かるものの、およそ2年半で元が取れてしまう計算だ。さらに、NASは自由に大容量のストレージが保存できるうえ、さまざまなアプリケーションが利用できるというアドバンテージがある。また自身のネットワーク上にあるため、高速で安定した転送速度が約束されている点も大きい。もちろん、将来的に価格が下がるであろう8TBや10TBの大容量HDDに交換する事も可能だ。