エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.552
2017.03.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
「Define Mini C Black Window」のドライブレイアウトは、マザーボードトレイ背面に集中させたイマドキ仕様。MicroATXサイズながら拡張性は高い |
ストレージ搭載スペースは、サイドパネル右側からアクセスする2.5/3.5インチ共用シャドウベイが2基、さらにマザーボードトレイ背面に3基の2.5インチSSD/HDD専用シャドウベイを備えている。加えて搭載するマザーボード「Z270M Pro4」は、基板上に帯域幅32Gbpsの「Ultra M.2」を2スロット実装。これを合わせれば実質7基のストレージが搭載できる計算だ。MicroATXサイズながら拡張性は十分確保されている。
フロントパネル裏手ボトム部には、2.5インチSSDまたは3.5インチHDDが最大で2台搭載できるケージを装備。専用トレイはホワイトカラーに塗装されている | CPUクーラーカットアウトに覆い被さるように設置された2.5インチSSD搭載スペース。縦に最大3台のSSDが並べて装着できる |
標準構成では、SanDisk「UltlaII SSD」シリーズの480GB SSD「SDSSDHII-480G-J26C」を採用。カスタマイズメニューでは、SanDiskのほかCFDやCrucialブランドの2.5インチSSDがチョイスできる。
ただし、せっかくのKaby Lakeプラットフォームの最新BTOだ。オプション扱いだが、NVMe対応M.2 SSDを是非とも導入したい。評価機ではIntel製のNVMe SSD「600p」シリーズの512GBモデル「SSDPEKKW512G7X1」を搭載していたが、ほかにPLEXTOR「M8Pe」シリーズやSAMSUNG「960 EVO」シリーズ、Samsung「SM961」シリーズが選択できる。
SATA3.0(6Gbps)SSDを遥かに超えるパフォーマンスを発揮するNVMe対応M.2 SSD。せっかくスロットが用意されているなら使わない手はない |
さらに、昨年より話題となったM.2 SSDの熱対策にいち早く対応。NVMe SSDをカスタマイズしたユーザーだけが選択できる、サイコムオリジナルM.2 SSDヒートシンクにも注目だ。80mm×25mmのアルミニウム製ヒートシンクとサーマルパッドを組み合わせたもので、SSDモジュールへの熱負担を低減。サーマルスロットリングによる速度低下を防止する。
ロゴがデザインされたアルマイト加工済みのアルミニウム製ヒートシンク。厚さ2mmのサーマルパッドは熱伝導性に優れたオリジナル仕様で、サイコムによると非搭載時と比べ約23℃温度が低下したという |
もちろん、従来通り3.5インチHDDもチョイスできる。東芝、HITACHI、Seagate、Western Digitalの選択肢が用意され、全10モデルから選択可能だ。(※選択パーツ2017年3月現在)
「LED ILLUMINACION」はケースボトムの左サイドパネル側に貼り付けられている。付属のリモコンを使用すれば、16種類の発行色や7つの発光パターンを手元で操作可能 |
サイコムBTO定番のオプションアイテムに、リボン状LEDのドレスアップアイテム「LED ILLUMINACION」が用意されている。PCケース内部を幻想的に照らしだすライトアップアクセサリーで、付属のリモコンを使えば発光色・発光パターンを自在に操ることができる。PCケースに左サイドパネルがアクリル窓仕様の「Define Mini C Black Window」を選択するなら、是非導入をオススメしたい。