エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.552
2017.03.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
テストセッションの最後に、ベンチマーク実行中の消費電力を確認していこう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、「3DMark」「Unigine Heaven DX11 Benchmark」「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」はそれぞれのベンチマーク実行中で最も高い値を記載した。
消費電力(W) |
アイドル時は41Wと低い。さらにグラフィックスカードへの負荷が上がる「3DMark」では280W、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」時では268Wと、それなりに上昇しているが、いずれも気になるレベルではない。標準搭載される電源ユニットは出力750WのSilverStone「SST-ST75F-GS V2」だが、購入後のストレージ系デバイスの追加はもちろん、マルチグラフィックスカード環境へのアップグレードにも十分対応してくれるはずだ。
「G-Master Hydro Z270-Mini」最大の魅力は、コンパクトなMicroATXケースでありながら、水冷化されたCPU(Kaby Lake)と、GeFoce GTX 1070/1080が同時に詰め込まれたところにある。
サイコムならではのデュアル水冷PC、「G-Master Hydro」シリーズのラインナップに、最新のMicroATX版が加わることで、シリーズの選択肢は厚みを増し、幅広いニーズに応えられるようになった。
ミドルタワーよりも狭い内部容積のミニタワーに、ハイエンド構成パーツをデュアル水冷で詰め込む。一見無茶にも思えるが、「G-Master Hydro」シリーズのコンセプトを一切曲げることなくカタチにできたのは、Fractal Design「Define Mini C Black Window」の存在が大きい。
パフォーマンスについては、各種ベンチマークテストで実証済み。敢えて解説する必要はないだろう。静音性も良好で、オプションによるLEDドレスアップもできる。相変わらずのサイコムの丁寧な仕事ぶりも随所に感じる事ができた。BTOには目もくれない自作派も、真似をしたい構成。そんなカスタムPCが今回の主役「G-Master Hydro Z270-Mini」だった。