エルミタ的「編集部で使ってみた」
2017.04.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
SATA3.0(6Gbps)SSDを圧倒するパフォーマンスの一方で、発熱問題を抱えるNVMe M.2 SSD。最近ではコントローラの低消費電力化や、PCB自体に放熱層を組み込むなど、工夫を凝らした製品が出てきているが未だ対策は不十分。サーマルスロットリングを防ぎ、常に安定した性能を発揮するには、別途冷却が必要なことはこれまでお伝えした通りだ。そんな中、板金加工を本業とし、多くの自作PCアイテムを製造する有限会社長尾製作所から、2種類の「M.2 SSD用ヒートシンク」がリリースされた。
M.2 SSD用ヒートシンク(型番:SS-M2S-HS01) 市場想定売価税抜1,372円(2017年3月15日発売) 製品情報(有限会社長尾製作所) |
製品ラインナップは、黒色アルマイト仕上げのハイハイトタイプ「SS-M2S-HS01」と、白色アルマイト仕上げのローハイトタイプ「SS-M2S-HS02」の2製品。いずれも放熱性に優れる肉厚のアルミニウムヒートシンクに、5.2W/m・kという極めて高い熱伝導率を誇る「国産超低硬度シリコンパッド」を組み合わせた。シンプルなパーツ構成ながら、コントローラやNANDフラッシュを効率よく冷やし、サーマルスロットリングを抑えることができるという。
M.2 SSD用ヒートシンク(型番:SS-M2S-HS02) 市場想定売価税抜1,765円(2017年3月15日発売) 製品情報(有限会社長尾製作所) |
また市場に流通する汎用ヒートシンクの多くが、再利用が考慮されていない「強粘着テープ」で固定するのに対し、長尾製作所では再剥離可能な「耐熱絶縁ポリイミドテープ」を採用。製品ラベルなどが剥がれることなく、比較的に容易に取り外しができる点も大きな特徴だ。
ヒートシンクは付属の再剥離可能な「耐熱絶縁ポリイミドテープ」で固定。テスト中何度か剥がしてみたが、ラベルが剥がれるということはなかった | |
長尾製作所お馴染みのパッケージ。製品には簡易マニュアルも付属する |