エルミタ的一点突破 Vol.44
2017.04.08 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹
受熱ベース部のセッションでは無かったクリップ式リテンションだが、実際には装着された状態で出荷される。素材は金属製で、受熱ベース側面に固定。左右のネジ留め部を支点として、クリップ部は上下にしなるように動く。
さてこのクリップだが、AMD系Socket用のものである事は、誰が見ても明らか。これまで市場シェアから、必然的にIntel系が基準になるCPUクーラーにあって、AMDがデフォルトになっている点はトピックだろう。冒頭、AMD従来ソケット互換であるクリップ式採用というだけで、「殊更Ryzen(AM4)用ではない」というニュアンスで解説した。とは言え、実際かなり意識して投入された製品である事は推測できる。
クリップ式リテンションは従来AMD Socketで使われるものと同等。これまでのSocket AM3(+)までの対応に加え、AM4も追加サポートされる |
外観の特徴をくまなく確認したところで、「Contac Silent 12」の付属品をチェックしておこう。
「Contac Silent 12」の外装パッケージ。コンパクトなCPUクーラーだけあって、サイズも実測W150×D110×H175mmと比較的小振り |
とは言うものの、付属品は実にシンプルでパーツ点数は少ない。このことから、搭載方法もシンプルに違いない。なお「Contac Silent 12」の特徴として、出荷時はAMD Socket用のリテンションが装着されているため、付属品はIntel系CPU用ということになる。
こちらが付属品のすべて。サークル状の台座と、プッシュピン、さらにグリスと続き、手前にあるのは「LNCケーブル」(Low-Noise Cable)だ | |
120mm口径ファンをヒートシンクに固定する「Fan Clips」。デュアル運用は想定されていないため、同梱数は1基分のみ |