エルミタ的一点突破 Vol.44
2017.04.08 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹
次に組み込み手順を紹介しよう。デフォルトでAMD用のクリップ式リテンションが装着されているだけに、まずはSocket AM4のAMD「Ryzen 7 1800X」を用意し、マザーボードへの搭載を試みた。ここで使用する付属品は、グリスと冷却ファンを固定する「Fan Clips」だけ。全くもってシンプルだ。
搭載テスト用にはASRock「X370 Gaming K4」をチョイス。AMD系ソケット用の台座は装着済みなので、事前の仕込みはRyzen(CPU)を載せるだけ | |
台座にクリップ式リテンションを引っ掛ければ、固定は完了。強いて言うならば、グリスの塗り忘れに注意だ | |
ヒートシンクがガッチリ固定できれば、仕上げに120mm口径ファンを装着。電源コネクタを接続すれば、マザーボードへの搭載作業はおしまい |
次にIntel系の搭載手順もご紹介しよう。マザーボードはGIGABYTE「GA-Z170XP-SLI」(LGA1151)を用意。これまでとは少々異なるマウント方法だけに、簡単すぎるSocket AM4に比べ、解説のし甲斐がある。
マザーボードへの搭載を終えたら、隣接するメモリスロットのクリアランスをチェックしておこう。搭載テストにはLEDイルミネーションギミックが特徴の、G.Skill「F4-2400C15D-16GTZR」を用意。ヒートシンクを含み全高は公称44mmとされる。
LEDイルミネーションが美しい、DDR4メモリ G.Skill「F4-2400C15D-16GTZR」。ヒートスプレッダ付きで、モデルによっては物理的完了を起こすだろう |
おおきく謳われていないものの、「Contac Silent 12」はメモリスロットへの物理的干渉を抑えた、ナローヒートシンクデザインが採用されている。よって25mm厚冷却ファンを搭載しても、隣接するメモリスロットの”上空”をメモリがかすめる事は無く、両者は共存ができている。
G.Skill「F4-2400C15D-16GTZR」は高さがあるため、120mm口径冷却ファンの下部が隠れている状態。両者が接近していれば、確実に物理的干渉を起こすだろう | |
真横から見ると、120mm口径冷却ファンはCPUソケットに最も近いメモリスロットも完全に避けている事がわかる |