エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.557
2017.04.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 5.2.1」で、圧縮率の影響をより詳細にチェックしていこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択し、計測を実施した。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387:Compression-Benchmark」で確認した通り、書込は「Seq Q32T1」や「Seq」で700MB/sec弱上昇。さらに読込も「Seq」で約1,000MB/sec、「4K」で約120MB/sec上昇しており、「CARDEA」シリーズに実装されているPhison「PS5007-11」は、圧縮率の影響があるコントローラと結論づけていいだろう。
引き続き「CrystalDiskMark 5.2.1」を使い、データサイズの違いとランダムアクセスの最高性能をチェックしていこう。今回は「デフォルト (ランダム)」「All 0×00 (0Fill)」の2種類のデータ形式で、50MiB~32GiBまですべてのデータサイズの計測を行った。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 | |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QD32T1ランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
シーケンシャルアクセスを確認すると、読込は最高約2,780MB/sec、書込最高約1,570MB/secで、いずれも公称値を上回るスコア。データサイズによる違いも小さく、転送は安定している。またランダムアクセスは、4Kは読込最高48MB/sec、書込最高175MB/sec、4K QD32T1は読込最高831MB/sec、書込最高685MB/secを計測。IOPSに換算すると4K QD32T1はそれぞれ約203,000 IOPSと約167,000 IOPSで、圧縮率の低いデータでも公称値と同等以上のパフォーマンスが期待できる。