計3箇所のストレージ搭載スペース

オープンフレーム型だけあって、ストレージ収納力は必要最低限に留められている。とは言え、幅50mmのシャーシ内部空間を利用し、3.5インチHDD 1台と2.5インチSSD 3台（いずれも最大）が搭載できる。ここでは合計3箇所のストレージ搭載スペースを見ていこう。

シャーシのカバーを外し、背面から内部を見ると上部に3.5インチHDD用トレイ、右端中央に2.5インチ専用トレイ、さらに左端にも2.5インチSSDが上下に各1台搭載ができるように設計されている

唯一の3.5インチHDD搭載スペース

3.5インチHDDが搭載できるのは、シャーシ最上部の1箇所のみ。ここにプラスチック製の専用トレイが右側面1本のハンドスクリューで固定されている。

3.5インチHDDのコネクタは左方向に固定
専用トレイへの固定は、両側面のロッククリップを使用。2本の突起がHDDのネジ穴に掛かり、これを両側面から固定するツールフリー機構が採用されている
	ちなみに3.5インチブラケット底面には、2.5インチSSD固定用のネジ穴も装備。排他仕様でいずれか1台が搭載できる

2.5インチSSDの搭載方法を確認する

次に「Core P1 TG」におけるストレージの主役となる、2.5インチSSDを搭載してみよう。排他仕様の3.5インチHDD搭載スペースをのぞけば、最大搭載数は3台。まずシャーシ裏手から見て右端中央に専用ブラケットを設け、ここに1台が搭載可能。さらにシャーシ正面右端の縦列にも、上下に各1台が搭載できる。

シャーシ裏手から見て右端中央にある、2.5インチSSD専用ブラケットは、上部に1本のハンドスクリューで固定。2.5インチSSDは底面または側面からネジ留めする
後ほど解説するラジエター搭載スペースに、”ラジエターを搭載しない場合”に限って、2.5インチSSDが最大2台まで搭載可能。上下のトレイは独立して取り外しできるため、一方に120mmサイズラジエター、残る一方に2.5インチSSDを搭載する事もできる

ラジエターは最大240mmサイズまで搭載可能

右側縦列には長方形の窪みがあり、このエリアには最大240mmサイズのラジエターが搭載できる。なおこのスペースは幅123mm、高さは306.8mmで、搭載可能なラジエターサイズは幅122.5mmまで、長さは240mmサイズまで。比較的幅が狭いため、大柄なDIY水冷用ラジエターを導入する場合は、事前に寸法を確認しておくことをオススメしたい。

正面右側縦列に設けられた、ラジエター搭載スペース。標準状態では、2.5インチSSDが搭載できるトレイがネジ留めされている

ラジエターはシャーシ裏面からのネジ留め。なお画像は上段1枚のトレイのみ取り外した状態

ポンプ設置用トレイ

DIY水冷ユニット構築も想定し、設計された「Core P1 TG」。ラジエター搭載スペースの下側には、ポンプ設置用トレイが固定できる。シャーシには「Screw # 6-32 x10mm」を使いネジ留め。2点だけの固定でも、ポンプ一体型リザーバーをしっかり支えてくれる。

トレイ部分には両端にスリットを設け、設置位置が調整できる
搭載サンプルに使用しているのは、外形寸法W87.4×D97.5×H289.4mmのポンプ一体型リザーバー「Pacific PT40-D5」
「Core P1 TG」付属ブラケットを全て装着した状態。さすがによくあるベンチ台とは違った、よりPCケースに近いスタイルであることが分かる