エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.566
2017.05.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
「Storm Metaphor H270 LTD」の概要を大まかに掴んだところで、ベースとなるPCケースから詳細を確認していこう。
ベース筐体は、JONSBOのミドルタワーPCケース「U4」。強化ガラスサイドパネルとアルミニウム製外装パネルで構成されるPCケースで、コンパクトサイズでありながら、フォームファクタはATX/MicroATX/Mini-ITXに対応。全長310mmまでのグラフィックスカードが搭載できるなど、拡張性も確保されている。
左サイドにあるインターフェイスは、USB3.0×2、ヘッドホン×1、マイク×1、さらにPowerスイッチが並ぶ |
外観はJONSBOらしいシンプルなデザイン。外装パネルにはトップ、フロント、ボトム部分が”コの字型”一体成型の2.0mmアルミニウム、右サイドとリアにも一体成型の1.5mm厚アルミニウムパネルをそれぞれ使用。左サイドパネルには5mm厚の強化ガラスを搭載し、内部構成パーツが透けて見えるシースルースタイルが採用されている。
ラジエター一体型の冷却ファンを搭載するオールインワン水冷キット「Dynatron L5 Liquid Cooler」。ストームBTOでは2016年末より採用実績がある |
次に内部構造の詳細を解説していこう。標準で搭載されるCore i5-7600の冷却を担当するのは、Dynatronが手掛けるオールインワン水冷キット「Dynatron L5 Liquid Cooler」だ。
4本のヒートパイプとアルミニウムフィンで構成されるラジエター(W120×D152×H27mm)には高品質ポンプを採用。CPU接触部には熱伝導率の高い銅製ベースを組み合わせることで、優れた冷却性能を発揮。ラジエター一体型の冷却ファンはブルーLED仕様の120mm口径。スペックは回転数600~2,300rpm、風量34.8~88.93CFM、ノイズレベル17.3~37.7dBAとされ、静音性も期待できる。
「U4」標準搭載の120mm口径ファン(排気)と挟み込むように取り付けられた「Dynatron L5 Liquid Cooler」 |
なお、CPUクーラーは変更が可能。ヘッド部を2層構造にした「デュアルチャンバーヘッド」採用のCooler Master製オールインワン水冷キット「MasterLiquid Pro」シリーズをはじめ、サイドフロー型CPUクーラーの「Hyper 103」など、合計5モデル(水冷タイプ3モデル、空冷タイプ2モデル)から選択できる。
フロントトップ部にはブルーLED仕様の120mm口径ファン「Eclipse LED Fan(Blue)」を追加装備。回転数は約1,200rpmで、吸気したフレッシュな外気をPCケース内部に常時送り込む |
CPUは標準搭載のCore i5-7600のほか、Pentium G4560から最上位モデルCore i7-7700Kまで、Kaby Lake世代を中心に9モデルから選択可能。さらに「Arctic Silver 5」「Phanteks Thermal Compound PH-NDC」といった高性能サーマルグリスもチョイスできる。