エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.567
2017.05.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「Gaming APP」に統合されているLEDライティング機能「Mystic Light」を使えば、基板上に実装されているRGB LEDのカラーや発光パターンをゾーンごとに設定できる。さらに市販の5050 RGB LEDストリップの制御や、他社(ゲーミング)製品のRGBライティング機能と連携する「Mystic Light Sync」にも対応。ケース内だけでなく、入力デバイスや周辺機器を含むシステム全体を好みのカラーにドレスアップすることができる。
PCI-Express3.0(x4)接続の「Turbo M.2」(32Gbps)と、PCI-Express2.0(x4)接続のM.2(20Gbps)の2種類のM.2スロットを搭載する「X370 GAMING PRO CARBON」。帯域幅に12Gbpsの差があるが、どの程度パフォーマンスに影響があるのか簡単に確認しておこう。なおSSDにはSamsung「SM951-NVMe」の128GBモデルを、ベンチマークは定番の「CrystalDiskMark 5.2.1」を使用した。
「Turbo M.2」(32Gbps)スロット接続時のベンチマーク結果 | M.2(20Gbps)スロット接続時のベンチマーク結果 |
シーケンシャル読込は「Seq」で約500MB/sec、「Seq Q32T1」でも約400MB/secと大きな開きがあるものの、最高転送速度は約1,600MB/secで、SATA3.0(6Gbps)SSDとは一線を画すパフォーマンスを発揮。また書込はランダムテストでややスコアが落ち込むものの、シーケンシャルテストではまったく違いは出なかった。帯域幅が20Gbpsに制限されるため、M.2スロットにハイエンドモデルを組み合わせるのは厳しいが、2,000MB/sec前後で頭打ちとなるエントリーモデルであれば問題なし。「X370 GAMING PRO CARBON」なら、デュアルNVMe M.2 SSD環境も十分実用的だ。
「M.2 Shield」を標準装備する「Turbo M.2」。AシリーズやAthlon搭載時にはCPUの制限でPCI-Express3.0(x2)接続になる | PCI-Express2.0(x4)接続のM.2。帯域幅は20Gbpsのため、エントリーモデルのNVMe SSDなら問題なくパフォーマンスを引き出すことができる |