エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.569
2017.05.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
続いては、「AIDA64 Extreme Edition」が搭載するシステムテスト「System Stability Test」を使ってシステムに負荷をかけてみる。すべての項目にチェックを入れて最大限の負荷がかかるよう設定、30分間動作させて挙動をチェックする。なお、消費電力は382Wだった。
「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」による各電圧の変化 | |
「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」による各電圧の最大/最小/平均値 |
700Wモデルの「ERD700AWL-F」にとっては、最も変換効率が高まる350Wに近い理想的な負荷環境だ。結果は先ほどの「OCCT」とも共通点が多く、特に+12Vは最大・最小値の差がまったく同じ0.096Vとなった。+5V/+3.3Vもそれぞれ最大・最小差が0.048Vに留まっており、動作は極めて安定している。変動がほとんど見られない、フラットな波形からもその様子をうかがい知ることができるだろう。
次は、高負荷な3D描画環境での挙動をチェックすべく、定番3Dベンチマークソフトの「3DMark」を動作させることにした。プリセットは4K解像度の「Fire Strike Ultra」を選択、カスタム項目でループさせ、30分動作させた際の挙動を確認してみよう。消費電力は412Wと、十分な負荷がかかっていた。
「3DMark:Fire Strike Ultra」による各電圧の変化 | |
「3DMark:Fire Strike Ultra」による各電圧の最大/最小/平均値 |
刻々とかかる負荷が変わるテストだけに、波形にはやや変動が見られる。それでもいずれの電圧値も定格を下回ることはなく、+12Vはこれまで同様に最大・最小差が0.096Vと、一定の範囲内で動作。+5V/+3.3Vも最大で0.072V差に収まっている。電源ユニットの特性としては、かなり高ポイントな挙動だ。