Fractal Design「Celsius S24」の組み込み手順

期待の新作水冷クーラー、Fractal Design「Celsius S24」の外観から付属品まで、全てのチェックが終わった。次に肝心な冷却テストを行うため、組み込み手順を解説しよう。
　ラジエターはPCケースに、ポンプ一体型ウォーターブロックはマザーボードにそれぞれ固定。前者は以前詳細検証を行ったFractal Design「Define R5」を用意。トップパネルに装着されている静音パネル「ModuVent」を取り外し、240mmサイズラジエターを固定。後者はIntel LGA1151とLGA2011、さらにRyzenのデビューから一躍脚光を浴びる事になったAMD Socket AM4の3枚を用意した。

Intel LGA1151の場合

まずは根強い人気のIntel LGA1151対応マザーボードに、ポンプ一体型ウォーターブロックを固定してみよう。搭載テストにはZ270 Expressチップを搭載するASRock「Z270 Gaming K6」をチョイス。順を追って作業の流れをご覧頂こう。

ソケット外周4つの穴に合わせ、「Intel 115x & 1366 Backplate」をマザーボード背面に仮固定	マザーボード表面に飛び出した穴に、「Intel 115x & 1366 Mounting Standoff」を固定
ソケット周り4箇所に装着すれば、台座は完成。6角ソケットレンチがあれば確実に固定できる。自作派なら1本は備えておきたい
4本の台座（Intel 115x & 1366 Mounting Standoff）にポンプ一体型ウォーターブロックを固定。ウォーターチューブの接続部は下寄りになる
台座に固定するのは「Thunbscrew」。ハンドスクリュータイプなので、ある程度は指先で対角にネジ留め。仕上げにプラスドライバーを使い、ガタツキが無いようにチェックする。CPUファンコネクタへの接続も忘れずに

Intel LGA2011の場合

次はハイエンド志向のIntel LGA2011より、X99 Expressチップ搭載のASRock「X99 Taichi」を用意した。LGA115x系に比べ、LGA2011はソケット周りにメタル製の台座が標準で装備されている。さらにその四つ角には予めネジ穴が設けられており、これを使うため容易に固定を行うことができる。

	ソケット周辺のメタル製の台座に「Intel 2011 Mounting Standoff」を固定。さらに「Thunbscrew」でポンプ一体型ウォーターブロックをネジ留めする
わずか2工程でポンプ一体型ウォーターブロックの固定は完了。ソケット周辺のメタル製台座により、かなりしっかりとマウントできる