エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.572
2017.06.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹
CPU温度/「AUTO」(室内温度21.7℃) | |
消費電力 |
まずは冷却ファンとポンプの回転数を自動的に制御する「AUTO」のスコアを確認していこう。省電力機能により、消費電力が同等レベルまで下がるアイドル時はいずれも36℃で変化なし。また高負荷時は定格では66℃、急激に温度が上昇するスパイク値も70℃を超えることはなかった。また定格に比べて消費電力が50W弱増加する4.70GHz駆動時でも高負荷時の温度は78℃、スパイク値も83℃で頭打ちとなり、オーバークロック状態でも安定した動作が期待できる。
CPU温度/「PWM」(室内温度21.7℃) |
次に冷却ファン回転数をPWM制御する「PWM」の冷却性能をチェックしよう。アイドル時に関しては冷却性能が飽和しており、こちらも36℃で横並び。一方、高負荷時の温度は定格で60℃、4.70GHzでは72℃で、いずれも「AUTO」から-6℃低下した。「PWM」ではマザーボードのファンコントローラ機能により、CPUの温度に”より敏感”に反応し、回転数が大幅に上昇したためだ。
続いて水冷ヘッドの4pinファンコネクタから取得できるポンプの回転数を確認していこう。なおラジエター部の「ファンハブ」に接続されている2基の冷却ファンは、ポンプの回転数に合わせて自動的に調整されるため、「AUTO」と「PWM」でどのように冷却ファンの回転数が変更するかの参考にもなるはずだ。
ポンプ回転数/「AUTO」 |
「AUTO」の数値を確認すると、今回のテストではいずれもほぼ公称最低値となる1,900rpmから変動なし。またあくまで主観ながら、冷却ファンの回転数にも大きな違いは見られなかった。
ポンプ回転数/「PWM」 |
「PWM」では、アイドル時の回転数は「AUTO」とほぼ同様。一方、高負荷時はマザーボードのファンコントロール機能により、定格で約2,500rpm、4.70GHzでは約2,850rpmまで回転数が上昇。これに合わせてファンの回転数も大幅に上昇するのが確認できた。
「PWM」制御時はマザーボード標準のファンコントローラ機能でファンの回転数が制御される |