エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.576
2017.06.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「LIQID Element」をKaby Lake環境に組み込み、一般的なデスクトップPC環境でのパフォーマンスを検証する |
いよいよここからは「LIQID Element」をPCに組み込み、気になるパフォーマンスをチェックしていこう。今回のテスト環境は、Kaby Lake最上位のCore i7-7700KとWindows 10 Home 64bit版を使ったコンシューマ向けシステムを採用。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」「CrystalDiskMark 5.2.1」「HD Tune Pro 5.60」「ATTO Disk Benchmark 3.05」の4種類で、PCの起動は、ドライバ、ベンチマークソフトをインストールしたシステム用SSDから行っている。サーバー向けに設計されたSSDだが、一般的なコンシューマ向け環境でも期待通りのパフォーマンスを発揮することができるのだろうか。なお検証機材の詳細は以下の「テスト機材構成表」を参照頂きたい。
内部的には4台のNVMe M.2 SSDを搭載する「LIQID Element」。まずはシングルSSDの基本性能と、シーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」を使い確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387:総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387:Compression-Benchmark |
読込はシーケンシャルが2,058MB/sec。ランダムが365MB/sec、総合スコアも600ポイントを超える良好なスコア。ただし書込については、多くのNVMe SSDと同じく相性問題が発生し、ランダムアクセスを中心に低調だ。また「Compression-Benchmark」を確認すると、読込は2,100MB/sec前後でフラットなグラフ。しかし書込は右肩上がりにスコアが上昇し、圧縮率の影響を受けていることがわかる。