エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.577
2017.06.23 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ここからは、実際に「GeForce GTX 1080 Ti AMP Extreme Core Edition」をCore i7-7700K搭載の自作PCに組み込み、各種ベンチマークやゲームを行なって、パフォーマンスを見ていこう。なお、テストに使用した自作PCの詳細スペックは、以下を参照してほしい。
なお、Intel CPUの自動クロックアップ機能「Intel Turbo Boost Technology」は、実際の使用環境と同じく有効にした状態で各種テストを行なっている。
各種ベンチマークやゲームでの検証を行なう前に、今回テストに要いた「GeForce GTX 1080 Ti AMP Extreme Core Edition」の最大GPUブーストクロックをチェックしてみた。
ベースクロック1,607MHz、ブーストクロック1,721MHz、メモリクロック11,232MHzにチューンアップされている | 大型VGAクーラーや16+2フェーズの電源回路、「Power Boost」チップによって、標準状態でも最大クロックが2,025MHzに到達 |
GPUコアのオーバークロック耐性によって異なるが、標準状態でも2,025MHzの高クロック動作となった「GeForce GTX 1080 Ti AMP Extreme Core Edition」。より詳しいクロック推移をチェックするために、「3DMark」に備わっているストレステスト「Fire Strike Ultra Stress Test」を実行。モニタリングツール「HWiNFO」で、テスト中のGPUクロックを2秒ごとに記録し、スタート後5分間の推移を抜き出してみた。
GPUクロック推移(MHz) |
テスト開始直後に記録した2,012MHzでの動作を維持することはできなかったが、熱ダレなどによるクロックダウンは発生せずに、テスト中は1,999.5MHzの高クロックで推移した。最大ブーストクロックは、GPUコアの耐性によって異なってくるが、ZOTAC最上位グラフィックスカードとなる「GeForce GTX 1080 Ti AMP Extreme」に準ずる「GeForce GTX 1080 Ti AMP Extreme Core Edition」は、かなり期待できるそうだ。
2,000MHz近い高クロックで動作することが’わかった今回使用した「GeForce GTX 1080 Ti AMP Extreme Core Edition」。続いては、3Dベンチマークテストの定番「3DMark」のスコアを確認していこう。実行したプリセットはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」の他、「Fire Strike“Ultra”」「Fire Strike“Extreme”」「Fire Strike」の4つを選択。各プリセットのスコアとGraphics test 1ならびにtest 2のフレームレートをまとめている。
3DMark(Score) | |
3DMark(fps) |
2,000MHz前後の高GPUクロックで動作しているだけあって、文句なしのスコアになっている。4K解像度を想定したFire Strike“Ultra”のGraphics test 1、test 2では、さすがに60fpsを切ってしまうが、ゲームによっては4Kゲーミングに期待できるフレームレートになっている。
続いては、テッセレーションを駆使した3Dベンチマークテストの「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」を実行。DirectX 11対応の最高描画設定となる“Extreme”を選択。選択できる最大解像度となる2,560×1,440ドットと一般的な1,920×1,080ドットの2種類で計測。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0(fps) |
ちょっと前までは、解像度1,920×1080ドットでも30fpsを切っていた最小フレームレートだが、GPUへの負荷が高くなる2,560×1,440ドットでも30fpsオーバーをマーク。さすがGTX 1080 Ti&高クロック動作といった感じだ。