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エルミタ的業界インタビュー Vol.31

サーバー屋”Supermicro”が仕掛けたゲーミングブランド”SuperO”。そのこだわりを台湾で聞く。

2017.06.26 更新

文：エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/池西樹

編集部
このタイミングで日本市場へ進出したワケは。
Kevin氏
これは日本に限った話ではありませんが、自作市場の成長はここ数年伸び悩んでいます。しかし、ゲーミング市場に限れば順調です。「SuperO」は、2013年に登場したHaswell世代のIntel Z87 Expressチップセット搭載モデルから自作市場へ参入していますが、ワールドワイドでは成功を収めつつあります。日本でもゲーミング市場は拡大しており、株式会社アスク（国内正規代理店）の協力のもと十分成功の余地はあると考えています。
編集部
既存の自作メーカー（ASUS/ASRock/GIGABYTE/MSIなど）と差別化している点はありますか。
Kevin氏
誤解しないで欲しいのですが、いわゆる自作パーツメーカーの製品が安定性を重視していないかといえば、そうではありません。しかし、SuperOでは「ServerDNA」をコンセプトに掲げ、より高品質で安定性に優れた製品を常に開発しています。


SuperOでは「ServerDNA」をコンセプトに掲げ、サーバーと同じく品質を追求した製品を開発している

編集部
「ServerDNA」について具体的な内容を教えてください。
Kevin氏
Supermicroで使用しているサーバーグレードのコンポーネントとノウハウを活かし、耐久性・安定性・パフォーマンスを兼ね備えた製品を実現する設計思想です。もともとコンシューマ向け製品を手掛けている自作メーカーとは、スタートの段階から考え方が異なります。
もちろんSuperO製品の設計・開発は、サーバー・ワークステーションチームと同じアメリカ本社で行います。普段サーバー・ワークステーション向けマザーボードの開発に携わっているスタッフ達が、そのままSuperOブランドのマザーボードを担当することで、そのノウハウが生かされているワケです。


SuperOブランドのマザーボードには、アメリカで設計・開発していることを表す「DESIGNED IN USA」の文字がプリントされている

編集部
SuperOと、Supermicroであえて差別化している点はありますか。
Kevin氏
ハードウェアの設計について違いはありません。Supermicro製品と同様、低消費電力かつ耐久性・安定性を重視した製品を目指して開発を進めています。
編集部
自作メーカーでは、エントリーモデルとハイエンドモデルで搭載するコンポーネントを変えています。SuperOではどうでしょうか。

Tony氏
製品ごとに想定されているシステムに合わせた設計をしていますが、搭載コンポーネントや使用するPCBはまったく同じです。ローエンドモデルだから安価なコンポーネントを使用することはありません。すべてサーバーグレードの高品質なものを採用しています。SuperOがSupermicroのゲーミングブランドであると、自信を持って言える理由がそこにあります。

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