エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.579
2017.06.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
今回検証する「Ryzen 7 1700」は、8コア/16スレッドに対応する「Ryzen 7」シリーズのローエンドモデル。製品名の末尾に「X」がつく上位2モデルと搭載機能に大きな違いはなく、「SenseMIテクノロジー」に対応。自動オーバークロック機能「Extended Frequency Range」もサポートする。
Ryzen 7シリーズでは最もローエンドにあたるRyzen 7 1700。パワーリミット値と冷却性能に余裕がある場合、自動的にクロックを引き上げる「XFR」の効果が半分に抑えられている |
ただし、動作クロックは定格3.00GHz、ターボコア時3.70GHzに設定され、上位2モデルと比較するとやや低め。その分TDPは65Wと30Wも抑えられており、コンシューマ向けCPUの中では間違いなく最高峰のワットパフォーマンスを実現している。
Ryzen 7 1700にはCPUクーラーが標準で付属。Ryzen 5 1600/1500Xの「Wraith Spire」クーラーとぱっと見は同じだが、ファンとロゴにLEDライティングギミックが追加されている |
その他スペックに違いはなく、PCI-Express3.0レーン数は24レーン、メモリコントローラはDDR4-2666MHzまで対応し、倍率ロックフリーのため手動オーバークロックが可能。さらにRyzen 7シリーズでは唯一CPUクーラー「Wraith Spire(LED付き)」が付属。こちらはTDP 95Wまでの対応が謳われており、定格運用はもちろんライトなオーバークロックであれば、別途CPUクーラーを用意する必要はない。