エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.579
2017.06.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからはRyzen 7 1700をベースにPCを構築。各種ベンチマークを使いパフォーマンスを検証する |
ここからは、各種ベンチマークソフトでRyzen 7 1700のパフォーマンスを検証していく。マザーボードにはAMD X370チップのMSI「X370 GAMING PRO CARBON」を、グラフィックスカードにはRadeon RX 480のオーバークロックモデル「Radeon RX 480 GAMING X 8G」を採用。また比較対象として、Core i7-7700KをベースにしたKaby Lake環境を用意した。なお詳細なテスト環境については、以下の「テスト機材構成表」を確認頂きたい。
Ryzen 7 1700の「CPU-Z 1.79.1」の結果。マルチコア時はおおむね3.20GHzで推移。シングルコア時は最高3.70GHzまでクロックが上昇する | |
比較対象には、Core i7-7700K環境を用意した | |
Core i7-7700Kの「CPU-Z 1.79.1」の結果。TurboBoost機能により、最高4.50GHzまでクロックが上昇する |
まずは定番のCGレンダリングソフト「CINEBENCH R15」で、純粋なCPUコアの性能を確認していこう。
CINEBENCH R15(cb) |
まずシングルコアテストのスコアを確認すると、Core i7-7700Kの方が約25%高いスコア。これはRyzen 7 1700の動作クロックが最高3.70GHzで頭打ちなのに対して、Core i7-7700Kでは最高4.50GHzまで上がるため。ちなみに1GHzあたりのスコアを算出してみたところ、前者は約41cb、後者は約40cbで、IPCについてはほぼ同等と考えて良さそうだ。またマルチコアテストではスコアが逆転。Ryzen 7 1700が8コア/16スレッドの強みを生かし、4割以上高いスコアを記録した。
次に「HWBOT x265 Benchmark」で、H.265への動画エンコード性能を確認していこう。動画サイズはフルHDと4Kの2種類を選択してテストを行った。
HWBOT x265 Benchmark(fps) |
「CINEBENCH R15」のマルチコアテストに比べるとスコア差は小さいものの、フルHDで約12%、4Kでも約9%フレームレートが向上。画像レンダリングや動画エンコードなど、マルチスレッドに最適化された処理を行う場合には、Ryzen 7 1700の方が快適に作業を進めることができる。