エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.579
2017.06.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは、実際にRyzen 7シリーズを使用しているショップ店員の生の声をお届けしていこう。使用しているパーツや用途など、これからRyzen 7シリーズでPCを構築しようと考えているユーザーには参考になるはずだ。
Athlon 64 X2シリーズで自作に初挑戦。その後しばらくはIntel系のCPUを使っていましたが、Ryzenの盛り上がりに刺激を受けて、一番人気のRyzen 7 1700を購入しました。CPUの性能はもちろんのこと、AMDプラットフォーム全般の欠点だったストレージ周りのインターフェイスが改善されているのも大きいですね。Samsung「SSD 960 PRO」を使用していますが、シーケンシャル読込はほぼ公称値通り3,000MB/secオーバーの転送速度で動作しています。
またゲーマーにおすすめの機能が、純正OCツール「AMD Ryzen Masterユーティリティ」。私は最近「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」にハマっているのですが、普段は定格で、ゲームプレイをするときだけ、設定したプロファイルを呼び出しオーバークロックしています。より快適にゲームがプレイでき、無駄な電力消費も抑えられるのでとても重宝しています。
最後にRyzenを使用する上での注意点をひとつ。AMD 300シリーズのマザーボードは電源回路の発熱が大きい傾向があるようです。メーカーも電源回路にヒートシンクを搭載するなど対策をしていますが、CPUクーラーは周辺コンポーネントに風を送ることができるトップフロータイプが絶対にオススメ。オーバークロック系メモリを使うならなおさらです。Ryzen 7 1700には「Wraith Spire(LED)」が付属するため問題ありませんが、別途購入する場合には覚えておくといいですよ。
当時勤務していた仙台から深夜販売のために上京。発売解禁と同時にRyzen 7 1800Xを手に入れました。マザーボードは後日「ROG CROSSHAIR VI HERO」を購入しています。その1ヶ月後に、勢い余ってRyzen 7 1700もゲットしましたが、こちらはASRock「Fatal1ty X370 Professional Gaming」を組み合わせています。
もともとTDP220WのFX-9590を使っていたため、発熱は劇的に減りました。またインターフェイスが刷新され、最新製品のパフォーマンスを最大限に引き出せるのも嬉しいところです。グラフィックスカードは3枚のRadeon RX 480によるCrossFire X構成で使用していますが、ボトルネックもなくしっかりと性能が発揮できています。
ショップにくるお客様にIntelとAMDどちらのCPUがいいのか聞かれることがあります。そんな時には、マルチタスクのパフォーマンスとCINEBENCH R15のスコア比較を伝えるようにしていますが、その違いに驚かれる人が多いですね。Core i7-7700KとRyzen 7 1700なら価格もほぼ同じ。最終的な判断はお客様におまかせしていますが、今買うならRyzen 7シリーズが絶対お買い得です。
基本的にPCでゲームはほとんどせず、動画再生やブラウジング、またAdobe Photoshop/Illustratorによるオフィスワークが中心です。特に仕事柄、大量のEPSデータをJPEGに変換することがよくあるのですが、最近ではCore i5-6500とIntel Z170の環境でも不満を感じるように。そこで、Athlon 64 X2シリーズ以来、約10年ぶりにAMD製CPUの購入を決意しました。
今回はCPUとマザーボードのみ交換。もちろんOSは再インストールしていますが、それ以外のパーツは流用です。にも関わらず性能はまったくの別物。時間のかかる変換作業が大幅に短縮できました。Adobe製ソフトウェアを使用している人は多いと思いますが、処理速度に不満を感じているなら、ぜひRyzenシリーズの購入を検討してみてください。きっとその違いに驚くはずです。
さらに見逃せない点がもうひとつ。Ryzen 7 1700には標準でトップフロータイプのCPUクーラー「Wraith Spire(LED)」が付属します。冷却性能も申し分ありませんが、リング状に光るRGB機能は秀逸。最近は、暇さえあれば内部が見える強化ガラスパネルのPCケースを物色中です。