エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.580
2017.07.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
「Focus G」の横幅は近頃のATXミドルタワーとしては標準的な205mm。よって、背面通気孔に増設できる冷却ファンは120mmが最大サイズになる。もちろん120mmサイズラジエターの搭載にも対応。最もオーソドックスなオールインワン型水冷ユニットを導入する場合は、このスペースを使うことになる。
背面側に張り出した通気孔は、120mm口径ファン増設スペース。標準で搭載されるケースの多い場所だが、「Focus G」ではオプション扱い。必要であれば増設しよう |
マニュアルによると、ボトム面にも120mm口径ファン1基が増設可能とある。そこで防塵フィルタを外してみると、ハニカム状の通気孔に紛れ、段差が設けられた丸穴が確認できた。この穴を使い、冷却ファンを固定するワケだ。ただし固定穴はケージタイプのシャドウベイエリアを占有しているため、両者は共存ができない。
実際にネジ穴に冷却ファンを合わせてみると、120mm口径ファン搭載位置は2パターン存在している事が分かった。さらによく見ると、140mm口径ファン用のネジ穴も確認できる。
当面”不要・必要”両論の決着は付きそうも無い5.25インチオープンベイだが、「Focus G」では2段分が用意されている。メッシュ仕様のブランクパネルは、フロントパネル裏面から着脱が可能。5.25インチサイズの光学ドライブ、またはベイアクセサリーを2台まで搭載できる。
シャーシ側を見ると、出荷時は下段のみ塞がれた状態。必要に応じて切り離せばいい | |
5.25インチ用ユニットは、左右にそれぞれネジ穴を備え、付属の「Optical Drive Screw」(ハンドスクリュー)でドライブを固定。ツールフリー機構は装備されていないオールドスタイルだ |
「Focus G」にとって、メインのストレージ収納スペースといえば、ボトム面に固定された2.5/3.5インチ共用シャドウベイだ。ケージタイプのユニットには、2つの専用トレイを用意。3.5インチHDD、または2.5インチSSDが最大で2台マウントできる。空きスペースを使い放題シャドウベイにするのは前世代までのおはなし。現実的な範囲内に留めることで、スペースをより有効に使おうという考え方は、「Focus G」の設計思想にも表れている。
ケージタイプのシャドウベイ。2.5インチ共用で、唯一の3.5インチHDD搭載スペースは全2段。必要最低限の装備に留められている | |
着脱が容易な専用トレイはABS樹脂製。両サイドに各2本のピンが装着済みで、3.5インチHDDはツールフリーでマウントができる | |
2.5インチSSDは底面4箇所のネジ固定。なおシャドウベイユニットは底面4本背面1本のインチネジで固定されており、取り外しが可能 |