エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.580
2017.07.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
詳しい数字は分からないが、自作PCにおける水冷の導入率はどんどん高くなっているのではないだろうか。近頃発売されるPCケースは側面にアクリル窓、または強化ガラスを装備した「内部を魅せるコンセプトモデル」がほとんど。この風潮に拍車をかけたのが、従来の高価なパーツやイルミネーションギミックを見て楽しむユーザーに加え、より深い自作PCの世界が広がるDIY水冷の普及によるところが大きい。新規ユーザーを増やしつつ、まだまだ伸びしろのあるDIY水冷は、しばらくの間自作PC業界を牽引していくことになるだろう。
とは言ったものの、搭載テストには先日販売がスタートしたFractal Design「Celsius S24」を用意した。
Fractal Design「Celsius S24」・・・2017年6月9日より国内市場での販売が開始された、240mmサイズラジエター搭載のオールインワン型水冷ユニット。DIY水冷互換のフィッティングを採用するなど、拡張性を考慮した変わり種として注目を集めている |
オールインワン型水冷ユニットながら、ラジエターのマウントスペースの様子等、搭載テストとしての役割は果たしてくれるだろう。なお、240mmサイズラジエターを備えた新シリーズ、その機能面については検証記事に詳しい。
まずはトップパネルにサイズラジエターを搭載してみよう。120mmまたは140mm口径ファン2基が増設できるトップパネル。しかし同一ライン上には5.25インチオープンベイユニットが搭載されているため、搭載できるラジエターは240mmサイズまでに留められている。
次にフロントパネル裏手にラジエターを搭載してみよう。このエリアには最大で280mmサイズラジエターまでが搭載可能(5.25インチ下段は使用不可)。厚さの制限は45mmまでとされる。なおラジエターの固定には、標準で装備されるフロント120mm口径ファン2基のネジは使用できないため、「Celsius S24」に付属する「6-32 Mounting Screw」を使用する。
冷却ファンは標準搭載のホワイトLEDファンを流用しても良し。ただしネジが短いため「Celsius S24」付属品を使おう | |
厚さ30mmのラジエターを装着した場合、隣接する2.5/3.5インチシャドウベイユニットまでの距離は実測約17mm。物理的に干渉する事はなかった |