エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.581
2017.07.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
MSI「B350 TOMAHAWK」 市場想定売価税抜14,380円前後(3月3日発売) 製品情報(MSI) |
カジュアルゲーマーをターゲットにしたMSI「Arsenal GAMING」シリーズに属する「B350 TOMAHAWK」。1万円台半ばというコストパフォーマンス帯に投入されたミドルレンジモデルながら、スムーズなファン制御ができるヒステリシス対応のDC/PWMファンコントローラや、市販のRGB LEDストリップを制御できる「Mystic Light」、他ブランドの周辺機器とLEDライティングをシンクロできる「Mystic Light Sync」など、MSIの最新機能を搭載する。
1万円台半ばのミドルレンジ帯に投入された「B350 TOMAHAWK」。ライバルが増えた現在でもその人気は高く、コンスタントに売れている |
またゲーマー向け音響技術「Nahimic 2」に対応する高音質オーディオ回路「Audio Boost」をはじめ、ゲームやアプリケーションごとにネットワーク帯域幅の優先度を設定できる「GAMING LAN MANGER」、1クリックでVRシステムへの最適化ができる「One click VR」、マウスやキーボードの応答性を高めた「Gaming Device Port」、マクロキーやプロファイル設定ができる「Gaming Hotkey」など、ハイエンドモデルと遜色ない充実したゲーミング機能を備える。
チップセットはRyzen向けミドルレンジのAMD B350。CPUのレーン分割機能が省略されている他、SATA3.0(6Gbps)も6ポートから4ポートに削減されている |
搭載するチップセットはSLI非対応のAMD B350で、SATA3.0(6Gbps)も4ポートへと削減されている。一方M.2スロットは帯域幅32Gbps(Ryzen搭載時)の「Turbo M.2」を標準装備。さらにCPUのオーバークロックや、メモリの対応状況は変わらず、一般的な運用で上位チップAMD X370との違いを感じることはほとんどないはずだ。
電源回路には冷却性能を重視したメタル製ヒートシンク「Heavy plated gaming heatsink」を搭載 | |
グラフィックカード用のPCI-Express3.0(x16)スロットは、メタル補強を施した「Steel Armor」仕様 |
もちろん品質規格はMSIおなじみの「ミリタリークラス4」に準拠し、軍用グレードの高品質なコンポーネントを採用。さらに重量級グラフィックスカードを安全に支えるメタルスロット「Steel Armor」や、安定した信号伝達ができる独立メモリ回路「DDR4 Boost」、電源回路の冷却性能を高める「Heavy plated gaming heatsink」など、ミドルレンジながら安定性・信頼性を重視した設計は、いかにもMSIらしい配慮と言えるだろう。
中央にミサイルがデザインされたパッケージ。実測W345×D270×H65mmで、マザーボードとしては標準的なサイズ |