エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.582
2017.07.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
黒とグレーのシックなカラーリングを採用する「X299 Taichi」。基板下側にはおなじみの太極図をモチーフにしたシルク印刷がデザインされている |
今やASRockを代表するシリーズへと成長した「Taichi」シリーズ。その最新モデルとして6月末にデビューしたのが今回の主役「X299 Taichi」だ。ASRock X299シリーズではハイエンドに位置づけられる製品で、最上位モデル「Fatal1ty X299 Professional Gaming i9」との違いは、AQUANTIA製10ギガビットLANや、フロントパネル用のUSB3.1 Type-Cヘッダ、オンボードスイッチ類など、一部のエンスー向け機能のみ。にも関わらず市場想定売価は、他社のミドルレンジクラス並となる40,000円台前半に抑えられており、コストパフォーマンスは非常に優秀だ。
「COMPUTEX TAIPEI 2017」のメディア向けカンファレンスで初披露された「X299 Taichi」。優れたコストパフォーマンスからASRock X299シリーズでは、最も売れ筋になるだろうとChris Lee氏も太鼓判を押す |
また電源回路には高効率MOSFET「Dr.MOS」による13フェーズのデジタル電源回路を搭載。独自BCLKエンジン「Hyper BCLK Engine III」も実装され、オーバークロック向け機能も充実。さらにS/N比120dBAの高音質オーディオ回路「Purity Sound 4」や、IntelチップによるデュアルギガビットLAN、 最大転送速度433MbpsのIEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LANなど、ゲーミングPCに求められる機能もカバーされている。
13フェーズのデジタル電源回路。ハイエンドモデルが揃うIntel X299マザーボードの中でもトップクラスの出力を誇る | |
ネットワークはIntel製デュアルギガビットLANとIEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LANに対応 | オーディオ回路はS/N比120dBAの「Purity Sound 4」を搭載 |
さらに計3枚のNVMe SSDを搭載できる「Ultra M.2」スロットや、重量級のグラフィックスカードを受け止める「PCI-E Steel Slot」、オーディオ回路からリアインターフェイスにかけてを保護する「I/O Armor」、好みのカラーにライティングできるLEDイルミネーション機能「RGB LED」など、イマドキのマザーボードに求められる機能はほぼすべて網羅。マルチタスク処理に特化したCore Xシリーズを組み合わせることで、あらゆる作業を1台でこなすオールマイティーなPCを組み上げることができる。
4本のPCI-Express3.0(x16)スロットは、重量級のグラフィックスカードを安全に支えるメタル仕様の「PCI-E Steel Slot」。また帯域幅32Gbpsの「Ultra M.2」は3基搭載 | |
太極図をモチーフにした「Taichi」シリーズおなじみのパッケージデザイン。サイズは実測で310×350×90mm |